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会員事業所紹介

コクサイ無人航空機株式会社
代表取締役社長 中村 真さん

「ドローンの四方についているノズルで農薬を撒いていく。農業の高齢化が進む中、ドローンが活躍する分野は広がる」と話す中村さん

ドローンに特化した会社を設立。農薬散布通じて農作業の省力化に貢献

情報通信技術者として17年勤務していたコクサイ通信特機株式会社のドローン部門を分社化し、ドローン事業全般を手掛ける新会社を今年4月に設立した。「電気・通信設備等のインフラ点検を行う会社でドローンによる点検工法を導入。高精度・高効率化を図ってきた中で、もっと広く深く、ドローンに特化した事業を手掛けたかった」と起業への思いを口にした。

空撮、インフラ点検、農薬散布、航空測量・計測などあらゆる分野へ参入しようというドローン事業について、「事業の成長が見込まれる」―との理由で「あおぎん地域貢献ファンド」が投資。続いて、「新ビジネスチャレンジャー」(青森市)の認定を受けた。「ドローン事業に参入するには相当な初期投資が必要。成長資金として充当出来たのは有難かった。チャレンジャー認定は『ドローンを活用したりんご果樹等への農薬散布事業』への取り組みが対象となった。ドローンを使った農薬散布は新会社の主力事業になると見ており、事業拡大を通じて農業省力化に貢献したい」。

事業の中で、ドローン飛行の際の法令遵守や飛行技能の基礎知識などを教える習得・スクール事業の運営に力を注ぐ。大学や地域へも積極的に足を向け、初心者はじめ多くの人にドローンと触れ合う場面をつくることに奔走。省庁自治体職員向けスクールやチャレンジ精神に富んだ次代の人材を育てるさまざまな取り組みにも参加、キャリア教育講師も務める。「こうした一連の活動はドローンの正しい社会実装を目指している当社にとって大事な取り組みの一環です」。

このほど、ドローン事業者や大学、自治体でつくる「あおもりドローン利活用推進会議」事務局長に就いた。「ドローンが活躍できるフィールドは無限に広がっている。ドローンの普及が地域振興、産業振興に寄与できるよう期待している」。

国土交通省青森河川国道事務所ドローン活用検討会アドバイザー、(社)農林水産航空協会認定パイロットなど数々の肩書を持つ。ドローン操縦認定「プロパイロット技能認定会」で合格するのが自分に課した目標と話す。「国内最難関と評されていて、合格者は全国でも30人そこそこ。認定試験に合格するのがドローンパイロットとして一流の証」。過去、挑戦したが合格はかなわなかった。捲土重来を期している。

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