新型コロナウイルス感染症の位置づけが、令和5年5月8日から「5類感染症」へと引き下げられたことに伴い、
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会員事業所紹介

居酒屋 呑みくい屋「さん」
代表 算用子 裕史さん

「店内には『ねぶた祭』をはじめ、県内夏祭りの大型ポスターを掲示しています。夏まつりの雰囲気を味わって」と話す算用子さん

「みらい飯」支援集める人気店。コロナ禍の苦境乗り越え、生き残りを模索

「客足は3月が7割減、4、5月は9割減。一度は店を閉じることも考えた」。開口一番、新型コロナウイルスの影響で地域の外食業界が直面した危機的な状況を振り返った。算用子さんは緊急事態宣言の対象が全国へ拡大したことを受け、大型連休期間中、県の要請に応じて休業した。「売り上げの激減、資金繰りへの不安など苦しかったが、県からの協力金で急場をしのいだ」。少しでも収益を上げようと、妻と二人で昼のランチを復活させたと話す(ランチは7月で終了)。入店時にお客の手指の消毒、店内をこまめに消毒するなど感染予防策を徹底している。

インターネットを活用して飲食店への支援金を募るクラウドファンディング型事業「みらい飯AOMORI」(青森商工会議所が実施)参加店。「当店にも多くの人から支援をいただいた。支援者の手元にお届けするプレミア付き食事券の利用が8月1日から始まります。ご来店のお客さまにはお礼の気持ちを込めて精一杯おもてなししたい」。

刺し身、揚げ物、焼き物がバランスよくメニューに並び、リーズナブルな価格で味わえる。ホタテ、真イカ、真鯛、メバチマグロなど刺し身の盛り合わせは人気メニュー。左党には田酒(青森)、豊杯(弘前)、亀吉(黒石)など県産酒がそろっている。店は中三斜め向かいにあるビル2階に構えるが、客が吸い込まれるように階段を上がってくる。「客筋の8割はリピーター客。ネット情報を見て立ち寄ってくれるお客さんも」。カウンター席、テーブル席、座敷席まであるが、コロナ禍の中、密にならないよう、席と席の間隔を広くとって利用してもらっている。

建設業に身を置いたが、30歳を目前にしてこの業界に。「特に理由はなかったが、居酒屋を経営してみたかった。ずぶの素人の転職は不安だらけで当初は一年続けばいいと覚悟していた。それが丸7年経過、今年で8年目に入ることに」。

コロナ禍で身に染みた出来事もあった。「客足が極端に遠のいた時期、常連さんから『コロナが落ち着いたらまた行くからね』と、多くの励ましをもらった。こうした人たちに支えられていると、改めて実感しました」。落ち着いてきたかに見える県内の感染者数もこのところ心配する出来事が。「ウイルスとの闘いはまだ先が見えません。飲食店が生き残るには何が必要なのかを日々考えています」

問い合わせ先

住所:
青森市古川1-17-1
TEL:
017-774-5593