新型コロナウイルス感染症の位置づけが、令和5年5月8日から「5類感染症」へと引き下げられたことに伴い、
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会員事業所紹介

(株)青森資材
代表取締役 石戸谷 紀恵さん

創業43年。父の代を受け継ぎ、女性の視点で新たな顧客を開拓

1978(昭和53)年に先代(石戸谷さんの父)が建築資材販売業を立ち上げ、その後、住宅建築会社(青森西部ハウス)も創業。2つの会社を維持してきた先代が2012年に突然病に倒れ、青森西部ハウス社員だった自身が2代目に。「折しも長く不況が続く中での交代でした。代表に就いて9年。辛抱に辛抱を重ね、現在に至っています」と話す。昨年、経営改善を行い、両社を合併、新生「青森資材」の再スタートを切った。

現在は建築業をメーンとし、打合せから完成までの全ての工程に自らワンストップで携わり、顧客と施工側の意思疎通を図るよう心掛けている。「どんな工事でも業者任せにはせず、必ず最初にお客様にお会いし、お話をうかがうようにしています」。良質な建築資材を適正な価格で販売するだけでなく、現場で働く大工さん、職人さんに寄り添うことも忘れない。女性経営者ならではのきめ細かい、行き届いた視点は事業所の信頼感を高め、新たな顧客層の開拓につながっている。

先代からのリピート客の存在も事業所の大きな支え。雨漏りトラブルを未然に防ぐ知識と技量を有する「雨漏り診断士」の資格を今年、取得した。「長年、業者さんの勘に頼ってきた雨漏り修理を可視化し、一つの確立した仕事として出来ないものかと考え、そのスキルを手に入れるためにチャレンジしました。この資格を持つのは本県では私が初だと聞いています」。建物の基礎知識、雨漏り鑑定の実務、関連法規などの出題を見事クリアした。「雨漏りによる不安、ストレスを解消したい」。

新型コロナウイルスの感染症拡大によって取引先にも影響が出ている。「経営者として事業を続けるための資金繰りに一番腐心しています」。店舗のリフォームに特に力を入れていて、「ケヤキ」、「セン(栓)」、「神代タモ」(噴火等によって長い間地中に眠っていた)などの特殊建材はきめが美しく、強い木として知られ、店舗用(カウンターなどに使用)建材としての需要があると話す。

北里大学大学院獣医畜産学研究科修了(農学修士)という経歴を持つ石戸谷さんは農業について関心があると言い、将来、「食」の分野への事業展開もある?と聞くと、「それはどうでしょうか。衣・食・住は私たちの生活の基盤となるもので、食へ関心を持つのは自然なことではないでしょうか」と煙に巻いた。

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