「おでん」と言えば、日本全国庶民の食べ物として親しまれていますが、その歴史は室町時代の焼き豆腐に味噌をつけた「田楽」に始まります。江戸時代には煮込んで食べるようになり今日に至るようです。永い歴史の中で地方独特の食べ方が発達しましたが、生姜味噌で食べる「青森おでん」もその一つといえるでしょう。これは、戦後、古川から青森駅にかけて雨後の竹の子のように出来た屋台(闇市)で供されていた「おでん」に由来すると言われています。冬の厳しい寒さの中、青函連絡船に乗り込もうとする船客の体を少しでも暖めようと、ある一軒の屋台のおかみさんが味噌に生姜をするおろして入れたのが喜ばれ、広まっていったようです。
これから2010年にも予定されている新幹線の青森開業に向け、訪れる人に青森の魅力をどう表現し、どう伝えるかを考えると、やはり、四季折々のもの、山の幸、海の幸と食材豊かな青森の地場産品を生かしたものを食し、持ち帰って頂く。それにつきると思います。
その手立てとして、“生姜味噌おでん”を青森の名物として広めていきたいと考えています。
青森商工会議所では、“生姜味噌おでん”を青森の名物として確立し、全国に拡大、さらには「青森はおでんの街」といわれるまで発展させることを目的に「おでんの街・あおもり構想」推進委員会を組織して、これから事業を進めていくこととしていますが、青森の“生姜味噌おでん”のルーツを探り、我々のなかに息づく地域独自の文化とのかかわりを再認識するために、青森市民や青森ゆかりの皆様の「おでん」にまつわる思い出やご経験などを募集しました。
|