特集


青森商工会議所議員会経済視察会

街づくり 富山・長野の事例に学ぶ

まちづくりについて説明を受ける参加者

中心市街地活性策のヒントを探る

既存のストックを活かすアイデアが重要


グランドプラザ(富山)

 青森商工会議所議員会(出戸端勉会長)のメンバー14人が10月6から8日の日程で、富山県と長野県を訪れ、「経済視察会」を実施した。メンバーらは富山市や長野市などが進める街づくりの先進事例を見て回り、中心市街地活性化策へのヒントを探った。

 一行は初日、富山商工会議所を訪れ、金尾雅行副会頭、西岡秀次専務理事らから、全面ガラス張りの天井を懸けた全天候型野外広場を持つ「グランドプラザ富山」などの施設について説明を受けた。説明の後、同市中心市街地活性化基本計画の目玉である「TOYAMAキラリ」を視察。今年8月に全館オープンした同施設は地上10階、地下1階、同市のガラス美術館を核に、図書館、銀行などが入居。館内は富山県の木「スギ」を使用、開放感あふれる施設となっている。

 JR赤字路線を市が購入し第3セクターが運営している「次世代型路面電車システム」の取り組みについても説明があった。市、商工会議所、民間が出資の第3セクター会社「まちづくりとやま」の大場淳二参事は「市長が代表取締役社長、商工会議所会頭が同副社長を務め、多く事業を具体化し支援している」と話した。

 2日目は長野市に移動。撤退したダイエー長野店を再整備した「もんぜんぷら座」を視察、来館者や市民活動のためのオープンスペース、食品スーパー、子育て支援施設などが入居した施設を見て回った。また、約15棟の古い商家や蔵を再生させたテナントミックスの商業施設群「ぱてぃお大門蔵楽庭」、旧北国街道善光寺宿の本陣として長い歴史を持つ旅館をレストラン・ウェディング業に改称した「THE FUJIYA GOHONJIN」などを訪れた。駅と善光寺をつなぐ中央通りに賑わいを生んでいた。

 最終日は長野県小諸市と佐久市を訪問。低炭素のまちづくりを進める小諸市では今年9月に新築オープンした小諸市役所や開館準備に追われる市立小諸図書館を視察、市担当者から「建築物の低炭素化を実施し、地球温暖化対策を進めている」と言う話があった。佐久市の中心商店街である「岩村田商店街」(阿部慎一理事長)では、同商店街が取り組んでいる活性化事業の「手仕事村」、「寺子屋塾」などについて視察した。

 視察したメンバーは「中心市街地の活性化には、その街が保有している既存のストックを活用したアイデアの具現化がなによりも重要だと感じた」と話した。今回視察した先進地では、第3セクター「街づくり会社」が中心市街地の再生に重要な役割を果たしており、街づくり会社を巻き込んだ事業展開が遅れている本市の参考になった。

 コンパクトシティ構想や持続可能な街づくりを進める上で勉強になった視察を終え、議員会では、「先進事例から学んだものを取り入れ、自分たちの事業に生かしたい」としている。


TOYAMAキラリ

開館を待つ小諸市立図書館

富山商工会議所まちづくり説明会であいさつする出戸端会長

岩村田商店街担当者の説明を受ける


定期航空路線を活用した交流推進事業

近畿圏域からの誘客を要請


滋賀県商工会議所連合会との懇談であいさつする若井敬一郎ミッション団長

ミッション団が滋賀県を訪問

 青森県商工会議所連合会(若井敬一郎会長)のミッション団が10月28、29日の二日間、滋賀県を訪れ、滋賀県商工会議所連合会や企業に対し、MICE誘致及び本県の観光資源のPR活動を実施した。同連合会は、東日本大震災で発生した観光客減少などの風評被害からの回復を目的に平成24年度から定期航空路線を活用した他地域からの誘客推進事業を行っている。ミッション団一行は、本県の自然、食など本県の魅力をPR、「定期航空路線を活用してもっと相互交流を深めよう」などと要請、今後の観光やビジネスによる交流促進を呼び掛けた。

 ミッション団一行は28日、大津市の滋賀県商工会議所連合会を訪れ、大道会長(滋賀銀行取締役頭取)らの温かい歓迎を受けた。一行は、これまでの大規模なコンベンション誘客に加え、報奨旅行や会議などのビジネスツアーの誘致にも力を注いでいることをアピール、観光や経済交流の活発化へ向け意見交換した。
 懇談の中で、大道会頭は「県連の会頭が集結したトップセールスの訪問に敬意を表します。青森は自然豊かな所と聞いています。当連合会役職員の視察研修先として青森を訪れることを検討します」と話し、相互交流を始めることについて前向きな姿勢を見せた。

自然、食など観光資源をPR

本県の海の幸、楽しんで。定期便活用してもっと相互交流を

 同日夕刻に大津プリンスホテルで開催された交流会では、滋賀県商工会議所連合会幹部らがズラリ顔をそろえる中、若井団長が「近畿地方と青森県は昨年7月に全日本空が青森—伊丹線に再参入したことにより、ダブルトラック体制となった。交通網が充実し観光、ビジネスでの交流人口拡大に期待を寄せています」とあいさつ。続けて「青森にはおいしい食がたくさんある。大津プリンスホテルのご厚意により、青森県産のマグロとりんごを使った料理2品を用意させてもらった。ご賞味いただいた上で、ぜひとも青森まで来てもらい、本場の味を堪能してほしい」とPR。力強く来県を促した。
 29日午前は滋賀県中東部(湖東地方)に位置し、近江商人で有名な近江八幡市に移動。近江八幡商工会議所と近江八幡を代表する和洋菓子店「たねや」(代表・山本近江八幡商工会議所副会頭)幹部らと懇談した。秋村会頭のあいさつに続いて行われた意見交換では、互いの活動状況を報告し合い、理解を深め合った。この後、近江八幡商工会議所職員の案内で、琵琶湖と城下町をつなぐために豊臣秀次(秀吉の甥)が構築した八幡堀や「たねや」が手掛けている独創的な和洋菓子店舗「ラ・コリーナ」などを視察した。「ラ・コリーナ」ではたねやの小玉総務部長が店舗を紹介した。
 同日午後は長浜市を訪問、長浜商工会議所と懇談した。長浜市は同県北東部(湖北地方)に位置し、羽柴秀吉が長浜城の城下町として整備した所。同商工会議所との懇談は、伊吹副会頭の呼び掛けに応じ、急きょ、藤井長浜市長が駆けつけるなど終始、歓迎ムードの中で行われた。
 懇談終了後は、大塚会頭はじめ同商工会議所幹部らが総出でガイド役となり、地元ボランティアも加わり、湖北随一の観光スポット「黒壁スクエア」を案内した。黒壁スクエアは、伝統的建造物群を活用し、年間約三百万人が訪れる盛況ぶりを見せている。一行はボランティアガイドらの説明を受けながら、一大観光地を抱える街づくりの手法・課題等につて学んだ。
 ミッション団一行は、訪問した先々で本県の魅力を発信。「近畿圏との結びつきをもっと強めよう」−と、交流促進の活発化を要請した。


ラ・コリーナ視察

近江八幡商工会議所・㈱たねやと懇談

滋賀県商工会議所連合会との懇談
 


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