特集


北海道新幹線
JR発表

来年3月26日開業決定

来年3月26日の開業を待つ新幹線車両

新青森—新函館北斗 1日13往復

 JR北海道とJR東日本は9月16日、北海道新幹線新青森−新函館北斗間の開業日を来年3月26日とすることを正式に発表した。
 開業日の決定は東京都内と札幌市で両社が発表、「雪などの影響による設備故障など運行状況を総合的に勘案し、3月26日とした」と説明した。
 運転本数は1日13往復。うち10往復が新函館北斗・東京間を「はやぶさ」で直通運転、1往復は新函館北斗・仙台間の「はやぶさ」、新函館北斗・新青森間、新函館北斗・盛岡間をそれぞれ1往復「はやて」で運転する。
 途中駅である「奥津軽いまべつ駅」(今別町)と木古内駅(北海道木古内町)の停車本数含む詳細なダイヤ編成は年内にも決定される。
 使用する新幹線車両はH5系(JR北海道)とE5系(JR東日本)で、双方ともに10両編成。青函トンネルを通って、北海道に新幹線が乗り入れするのは初で、新函館北斗−東京の所要時間は4時間10分程度とされ、これまでより約1時間短縮される。
 また、この日は開業前の3月22〜25日の4日間は、設備切り替えのため青函トンネルを走行する列車をすべて運休することも発表した。
 北海道新幹線の開業に伴い、上野−札幌の寝台特急カシオペア、特急スーパー白鳥など在来線の旅客列車は廃止となる。
 開業日が決定したことから、県、青森市、沿線自治体はじめ経済界、観光業界からは期待の声が上がる。開業までカウントダウンが始まり、開業をにらんだ準備にも一層加速がかかる。
 若井敬一郎県商工会議所連合会長は「開業日が決まり、これまで以上に青函圏での広域連携事業を進め、観光客誘致など交流人口拡大による地域活性化に向けた取り組みを強化していく」と話している。
 北海道新幹線は「整備新幹線」5区間の一つとして整備計画がなされた。東北新幹線新青森−盛岡間の整備が経済情勢の変化により開業まで時間を要したため計画が遅れ、1982年の東北新幹線盛岡−大宮間の開業以降、30年以上の歳月を経て津軽海峡を渡ることになる。

新青森駅にカウントダウンボード設置

北海道新幹線開業に向け機運盛り上げ


開業日までの日数を表示したカウントダウンボードの除幕を行った関係者

 北海道新幹線の開業日が来年3月26日に決まったことを受け、新青森駅で9月18日、開業日までの残り日数を表示するカウントダウンボードの除幕式が行われた。
 新青森駅2階改札外コンコースで行われた除幕式には、関係者が見守る中、三村申吾知事、鹿内博青森市長、若井敬一郎青森県商工会議所連合会長、安藤健一JR北海道取締役函館支社長らがひもを引いて白い布をはずし、開業まで「190」の数字が入ったボードをお披露目した。
 ボードは高さ2㍍、幅1.2㍍。除幕式で三村知事は「北海道新幹線の開業により、しょっぱい川を挟んで一つの交流圏域が誕生する。青森県、北東北、道南地域がそれぞれ手を携えしっかり準備をし、誘客態勢を整えて待ちに待った開業を迎えよう」とあいさつした。
 除幕式には県が進める「津軽海峡交流圏」プロジェクトのシンボルキャラクター「マギュロウ」のほか、頭にはやぶさの模型をかぶった「奥津軽いまべつ駅PR隊」メンバーらが駆け付け、華を添えた。
 カウントダウンボードは新青森駅のほか弘前、八戸、五所川原、七戸十和田、下北の各駅など県内10カ所にも設置され、開業に向けた気運を盛り上げていく。

県庁前には横断幕

 県は9月17日、庁舎正面に掲げていた「平成27年度末」と書かれた横断幕から、「平成28年3月26日開業」と赤い文字で表示した新調の横断幕(縦1.5㍍、横12.2㍍)に掛け替た。横断幕には、新幹線車両「H5系」のイラストも新たに描かれている。


「新函館北斗駅」が完成


完成した北海道新幹線の始発・終着駅となる「新函館北斗駅」

函館側の開業準備も急ピッチ

 北海道新幹線の始発・終着駅となる「新函館北斗駅」が完成した。同新幹線開業に伴う新駅舎は3駅あるが、既に完成済みの「奥津軽いまべつ駅」「木古内駅」(北海道木古内町)に続いて全ての駅舎が完成したことになる。
 鉄骨造り一部3階建ての新駅舎は延べ床面積約5千3百平方㍍。正面はガラス張りで、北海道の新たな玄関口として、地域の自然を感じながら街との一体感を強調したデザインとなっている。函館の観光地であるトラピスト修道院のポプラ並木をイメージした樹林フレーム構成は安らぎのある空間を演出している。
 北斗市は北海道で初めてれんがが製造された地として知られ、内装の一部に道産れんがを採用しているのも特徴。駅舎南口側は北斗市観光交流センターと併設される構造となっている。総事業費約37億円。


駅構内の様子。大きな窓から景色が一望できる

 ホームは長さ約260㍍。在来線ホームが新幹線ホームと同じ地上階にあり、新函館北斗駅と函館駅を結ぶ在来線のアクセス列車には階段やエスカレーターの上り下りなしに乗り継げる。
 今後は開業までに自動券売機や自動改札などを設置するほか、駅舎と併設の観光交流センター内のアンテナショップや観光案内所の内装工事などが進められる。
 開業日が決まり、新函館北斗駅が完成したことにより、開業に向けた函館側の準備も急ピッチで進む。メーン出入り口となる南口の駅前広場やレンタカーなど事業所の整備が進んでいる。
 新函館北斗駅と函館駅をJR北海道がアクセス列車で結ぶほか、バス路線網、タクシー、レンタカー等の整備充実が進められている。


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