特集


青森県・函館DC「全国宣伝販売促進会議」/主催・同DC推進委員会

青函の「観光」「食」など魅力売り込め


本県と道南地域の魅力を売り込んだ「全国宣伝販売促進会議」

全国の旅行関係者千人以上にPR


テーマごとに行われた「プレゼンテーション」

全国の旅行関係者と活発に意見を交わした商談会

 北海道新幹線の開業後に本県と道南地域を対象に行われる大型観光キャンペーンに向けて、国内外の旅行関係者らを招き、観光などの魅力を発信する「全国宣伝販売促進会議」が7月15日、青森市のホテル青森で開かれた。本県や道南の観光業者らは、全国から集まった約1,100人の旅行会社などの関係者を前に、食、自然、文化など各地の観光資源の魅力をアピールした。

 同会議は、本県と道南地域の自治体やJRなどで作る推進委員会が主催。来年7〜9月に行われる「青森県・函館デスティネーションキャンペーン(DC)」に向け、機運を盛り上げようと開催した。

 三村申吾知事が「北海道新幹線開業は本県含む東北と北海道が一つの交流圏域を形成する契機となり、両地域が大きな観光圏としてチャレンジできる素晴らしい好機。東北を前に、北海道を前に進めよう」、島田修JR北海道社長が「来年夏のDCはJRグループを挙げて青函地域、東北新幹線、北海道新幹線を盛り上げるきっかけとなるよう取り組む」と、それぞれあいさつした。

 全体会議では、「グルメ」「祭り」など七つのテーマごとにプレゼンテーションが行われた。ステージ上には大型スクリーンが設置され、青函連絡船「八甲田丸」の元機関長葛西鎌司さん、津軽海峡マグロ女子会、あじがさわ白神山地ガイド倶楽部、弘前路地裏探偵団など本県・道南関係者13組の代表者らがそれぞれ地域の魅力を紹介した。葛西さんは「津軽海峡には旅する醍醐味がある」と語り掛け、弘前路地裏探偵団の西谷雷佐さんは「その地域を歩いていると、メジャーでない隠れた観光地の魅力が見えてくる」などと話した。またグルメでは、八戸市の飲食店主と函館の朝市協同組合理事長が地元で獲れるサバやイカといった水産物を自慢し合い、会場を盛り上げた。フィナーレではねぶた囃子が流れる中、跳人が登壇し、同会議と来年夏のDC本番成功に向け、機運を盛り上げた。

 会場には商談スペースが設けられ、観光誘客へ向けた熱の込もった商談が繰り広げられた。青函の自治体や旅館の担当者らが大手旅行会社のブースを訪れ、地域の魅力を売り込んだ。旅行会社の担当者からは「青函地域には素晴らしい素材がいっぱいあることが分かった」、「二次交通の整備を急いでほしい」、「知らないことも多く、勉強になった」等々の感想が聞かれた。

海外からの参加も見られ、香港、台湾、中国の旅行代理店ブースには、インバウンドをにらんだ誘客を目指す業者らが盛んにPR攻勢を展開した。

青函ルートを旅行商品に組み込んで


市町村コーナーでは地場産品の試食品をPR

会場は全国から来場した関係者で熱気に包まれた

 青函地域の観光の目玉の一つとして売り込んだのがグルメ。市町村観光PRコーナーでは、各地域の担当者が「冷凍密りんご」(青森市)、「菜の花生はちみつ」(横浜町)、「深浦人参ジュース」など地域特産の試食品を用意して、地場産品を売り込んだ。

 夕刻行われた歓迎レセプションでは、青森と道南に挟まれた津軽海峡の海の幸など豊かな食材が並んだ。参加者らは大間産マグロと全国有数の水揚げを誇るヒラメの握り寿司、新鮮なイカ、ウニなどがふんだんに載せられた海鮮丼、中泊町産の高級魚メバルの姿盛りなどに熱い視線を送り、青函の食を堪能した。また、津軽の煮干し・焼き干し、函館の塩といった津軽海峡を挟んだラーメンの食べ比べや、しょうが味噌おでんも人気を集めていた。参加者らは「魚介の香りたっぷり。魅力再発見という感じ」「東京では味わえないおいしさ」などと、話していた。

 16、17の両日はDC本番の旅行商品造成のための県地視察を実施。本県および道南11市町村の観光地を組み入れた1泊2日8コース、日帰り1コースの計9コースが用意され、旅行会社担当者らが津軽半島や下北半島を巡る旅などに出掛け、地域の知られざる魅力を探った。人気を集めたのは、五所川原市周辺や日本海側を巡るコース。新たなツアーの参考にしようと国内外の観光業界の人たち約40人が参加、築百年以上の太宰の生家・斜陽館などを見て回った。現地視察した一行らは、「見聞きした中身を旅行商品に反映させたい」、「新幹線を利用して函館と青森両方行けるルートを開発したい」と話していた。

 本県・道南関係者らは、地域色豊かなおもてなしを展開、「北海道新幹線」がつなぐ新たな「津軽海峡物語」を県外にアピールしながら熱く、懸命に誘客を図った。若井敬一郎青森商工会議所会頭は「津軽海峡を軸にした多彩な観光商品が生まれることを期待したい。DC本番に向け、一層盛り上げていく」と話している。

 「青森県・函館デスティネーションキャンペーン」は、平成27年度末の北海道新幹線開業契機とし、自治体、観光関係団体、観光事業者が一丸となり、観光資源の掘り起こしや観光客受け入れ体制の整備・充実を図りながら、全国のJRグループ協力のもと、実施される。


 トップへ    つぎへ