特 集


中京圏との交流推進事業

観光・ビジネスぜひ本県に

中京圏ミッション団 岐阜でアピール


岐阜県商工会議所連合会との懇談に臨んだミッション団

 2011年7月に就航した「フジドリームエアラインズ」(FDA、本社静岡市)青森−名古屋線。就航3周年の今年5月には利用者数が通算20万人を突破、搭乗率も初年度63%、翌年度64%、25年度は69%と順調に上昇を続けている。青森県商工会議所連合会(若井敬一郎会長)は東日本大震災による観光客減少などの風評被害からの回復と震災復興支援便として就航したFDA青森・名古屋線の利用拡大を目的に、「中京圏との交流推進事業」を実施している。平成24年度愛知県、同25年度三重県に続いて本年度は岐阜県を訪問。9月24、25日の両日、同連合会および県、関係団体らで組織するミッション団(団長・若井会長)は岐阜県商工会議所連合会、三菱電機㈱中津川製作所など中京圏の経済団体・企業と意見交換を行い、観光PRやMICE誘致に関する情報提供を行ったほか、ビジネス・観光による相互交流の協力を強く要請した。
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三菱電機中津川製作所を表敬訪問

高橋岐阜商工会議所副会頭から記念品の贈呈

 24日、岐阜市の岐阜県商工会議所連合会を訪れたミッション団一行は温かい歓迎を受けた。一行は国際会議など多くの集客が見込まれるビジネスイベント誘致に力を注いでいることをアピール、観光や経済交流の活発化に向け意見交換した。

 青森を訪れたことがあるという宮地正直岐阜商工会議所副会頭は「青森は街がきれいで人が親切。素晴らしい観光資源がいっぱいある」と、本県に抱いた好印象を披歴、経済交流を進めることなどで一致した。岐阜市は製造業の街であり、「青森とはIT関連分野で連携出来ないか模索したい」−との意見も出された。高橋泰之副会頭から若井団長に記念品が贈呈されるなど、懇談は終始、和やかな雰囲気に包まれた。

 同日夕刻、岐阜都ホテルで開催された交流会には岐阜県8会議所会頭ら幹部がズラリ顔をそろえる中、若井団長が「震災から3年、東北全体の復興は進んでいる。ぜひ青森へ」とあいさつ、力強く来県を呼び掛けた。

 25日は、中央アルプスの南端、恵那山の麓に位置する中津川市に移動。午前は「三菱電機㈱中津川製作所」を訪問。同製作所内に設けられた体験・体感型展示場アースエでは、鈴木達也副所長が世界初の技術を用いて製造した主力商品・換気扇ロスナイを紹介、「省エネ、再エネ、創エネをコンセプトに商品開発、製造に取り組んでいる」と説明。環境に配慮した同社の商品技術の一端を体感した。江本順一三菱電機東北支社長はミッション団訪問に歓迎の意を表明、「当社製品を皆さんに紹介できる機会を得ることが出来、感謝します」と述べた。

 中津川商工会議所では丸山輝城会頭、原満夫副会頭らが玄関で出迎えた。会議室で約1時間、観光・経済交流などについて懇談した。同市は2027(平成39)年のリニア中央新幹線の開業を見据え、波及効果を最大限活用した「リニアのまちづくり」に取り組んでいる。丸山会頭は「当市に停車駅および車両基地、車両整備工場などが建設されれば経済効果は大きい」と話した。

 中津川市商工観光部職員らも出席した懇談会では、ミッション団に加わった「あおもり紀行キャンペーンスタッフ」が観光PRを行った。若井団長は「縄文遺跡群の世界遺産登録」に向けた本県の動きを紹介、「登録実現目指し、県を挙げて気運の醸成、啓発活動に取り組んでいる」と話した。新幹線新青森駅開業視察などで何度も来県している“青森通”の丸山会頭ら幹部は「登録が実現するよう、応援します」と答え、登録支援を約束していた。

 懇談後、一行は中津川市観光課職員の案内で、中山道43番目の宿場町・馬籠宿を訪れ、江戸時代の風情が残る宿場町の趣を楽しみながら散策した。
 ミッション団一行は訪問した先々で本県の魅力を発信、「中京圏域との結び付きをもっと強めよう」−と交流促進の活発化を呼び掛けた。


宿場町・馬籠宿を訪れたミッション団一行

丸山中津川商工会議所会頭へリンゴジュースを贈呈する若井団長

インバウンド対策事業

青森市と新竹県「友好交流協定」を締結

〜青森プロモーションチームが台湾イベントに参加〜


調印した「友好交流協定」を手に記念撮影

「国際太鼓フェス」でねぶた囃子を披露

 台湾新竹県での「国際太鼓フェスティバル」に参加するミッション団が10月16から19日までの日程で台湾(台北市、新竹県)を訪問、同イベントを通して本県PRのプロモーション活動を実施したほか、チャーター便や観光客の誘致促進、青森市産リンゴの知名度向上と輸出拡大などを積極的に働き掛けた。新竹県を表敬した一行は、シェラトン新竹ホテルでの「友好交流協定」の締結に臨み、鹿内博青森市長が協定書に調印した。

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 青森市と新竹県は、昨年2月に開催された「ランタンフェスティバル」に青森ねぶたが参加したのをきっかけに交流を深めている。今回は、国際太鼓フェスでの出演依頼を受け、県、市、青森商工会議所などの担当者ら43人でミッション団を編成した。

 17日行われたシェラトン新竹ホテルでの「友好交流協定」締結式では、鹿内博市長が協定書に調印。「協定締結を機に交流を確かなものにしよう」とあいさつした。調印後に開催された新竹県主催の交流会では、ねぶた囃子が流れる中、鹿内市長らが同フェス招聘と交流会開催の謝意を表した。

 「国際太鼓フェス」には、今年のねぶた祭囃子賞を受賞した「日立連合ねぶた委員会・青森ねぶた凱立会」メンバーが出演。18日の新竹県中心市街地でのパレードでは、囃子賞に輝いた腕前を披露、喝采を浴びた。新竹県体育館での開会式では、囃子演奏に合わせた跳人体験が行われ、会場の観客が飛び入り参加するなど会場を沸かせた。

 ミッション団は日本航空台北支店や台湾の旅行会社(創造、雄獅旅行社)を訪れ、チャーター便を利用した観光商品・販売への協力を依頼、台湾からの集客を図った。商談で「誘客には他都市との差別化を図る必要がある」「青森空港での出迎え実施はツアー客へのアピールになる」などの意見が出た。また、一行は新竹県の観光・文化スポットである「嵯嵋郷」「北埔老街」などを視察した。

 「国際太鼓フェス」会場に設けられたPRブースでは、市産リンゴの売り込みを通じて、「青森」ブランドを台湾の人々に強く印象付けた。

 県、市、経済界は海外からのインバウンド対策と海外市場の販路拡大への取り組みを強化する上で、台湾戦略を重点課題として挙げている。昨年度、青森空港を利用したチャーター便のうち、半数を超える27便が台湾からであり、昨年、県内に宿泊した外国人観光客では台湾がトップ(17,370人)だった。

 ミッション団に加わった若井敬一郎青森商工会議所会頭は「青森市が新竹県と友好交流協定を締結し、両自治体間の観光・文化・経済交流が進むことで誘客につながる」と期待感を話した。


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