会議所とともに


上北自動車道

第一工区「上北道路」(六戸町犬落瀬−東北町大浦7.7㌔)が開通

全線(約24㌔)開通に大きな弾み

地域振興の起爆剤に


「上北道路」の開通を祝う三村知事ら関係者

 国が整備を進めている青森市と八戸市をつなぐ高規格道路「上北自動車道」(約24㌔)三区間のうち、第一工区の「上北道路」(六戸町犬落瀬−東北町大浦、7.7㌔)が3月24日に開通した。「上北自動車道」は、みちのく有料道路と第2みちのく有料道路を結ぶ計画で、「上北道路」「上北天間林道路」「天間林道路」の3工区に分けて事業が進められている。「上北道路」の開通は、両市を連結する新たな大動脈網整備に向けて大きな弾みとなる。残り二つの区間も工事、設計が進んでおり、「上北自動車道」全区間が完成すれば青森市−八戸市間の高速交通ネットワークが構築され、産業・経済の活性化に大きく貢献する。

残る第二・三工区も事業進む

青森−八戸結ぶ大動脈の早期完成急ぐ

青森・八戸間約30分短縮

 「上北道路」は第2みちのく有料道路(六戸町−おいらせ町)に接続する六戸ジャンクション(JCT)から上北インターチェンジ(IC)までの自動車専用道路。2007年度に工事が始まり、総事業費約245億円。
 8年の工事期間を経ての待ちに待った完成に地元は歓迎ムードに包まれ、上北ICで行われた式典には国、県、周辺市町村、地元住民ら約350人が開通を祝った。
 三村申吾知事は「上北道路は産業を興す道であり、防災や命をつなぐ道。続く第2、3工区が一日も早く完成し、県の未来を開く高速交通ネットワークの構築を待ちたい」とあいさつ。吉田豊六戸町長、斗賀壽一東北町長ともに「待望の完成を喜びたい。開通を地域活性化策に結び付けたい」と歓迎の言葉を語った。国土交通省東北地方整備局の徳山日出男局長は「残る2区間の一日も早い開通に努力する」と述べた。
 「上北道路」の開通は物流の効率化、観光支援のほか救急医療の体制強化、災害時の緊急輸送道路の役割が期待されている。
 「上北自動車道」は今後、残る第2工区「上北天間林道路」(東北町大浦−七戸町附田向、7.8㌔)、第3工区「天間林道路」(七戸町附田向−同町後平、8.3㌔)と西に延伸し「みちのく有料道路」(七戸町−青森市)に接続する。
 「上北天間林道路」は着工済みで現在、建設が急ピッチで進んでいる。政権交代もあり、2年間凍結されていた未着工区間の「天間林道路」は2012年度に1億円の予算がつき、事業着手が正式に決まり、調査・測量を経て13年度以降に本格工事を開始する予定だ。全工区の完成時期は未定だが、今後10年程度はかかるとみられている。
 人口20万人規模を抱えながらも、これまで青森、八戸の両都市間は高規格道路で結ばれてこなかった。高規格道路空白の解消は、本県にとって長年の課題だった。強く整備促進要望を続けてきた県、市、関係自治体にとって「上北自動車道」の早期完成は悲願と言える。
 「上北自動車道」全線が開通すれば、青森−八戸間は、みちのく有料道路、上北自動車道、第二みちのく有料道路、百石道路の高規格道路一本で結ばれ、所要時間は現在の約2時間から約1時間半まで短縮される。
 道路ネットワークの構築は地域の経済力を高め、地域全体の資産価値を引き上げる牽引力ともなる。林光男青森商工会議所会頭は「上北道路の開通は県内物流の大動脈形成に至る第一歩であり、今後も引き続き、早期の上北自動車道全線開通を国に働き掛けていく」と話した。

上北自動車道

青森市−八戸市を直結する国道45号のバイパスとなる自動車専用道路。3工区の総事業費約734億円。事業主体の国が3分の2、県が3分の1負担。六戸、東北、七戸の3町に計6カ所のIC(インターチェンジ)を設ける。




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