特 集
新春対談「青森県経済への期待〜新幹線開業から1年を経て」開業効果獲得へ 新たなスタート
青森商工会議所会頭林光男、日本銀行青森支店支店長木下智博 新幹線一周年記念イベント式典
新青森駅の式典でくす玉を割る市長と林会頭

 東北新幹線の全線開業から1年が過ぎましたが、4年後の北海道新幹線新函館駅開業も視野に入れて、新幹線開業効果を活かし、観光をはじめとした地域経済振興を図るため、一層の取り組みが求められています。
 2012年、新たな年を迎え、日本銀行青森支店の木下支店長をお招きして、林会頭とお二人に「青森県経済への期待〜新幹線開業から1年を経て」をテーマにお話しを伺いました。

〔司会〕林会頭のご挨拶(1ページ年頭所感)に続き、木下支店長から新年のご挨拶をお願いします。

木下支店長
〔支店長〕 新年あけましておめでとうございます。昨年の3月11日の大震災からの復旧・復興や生活再建の途上の方々が数多くおられるのではないかと思いますと、新年を祝うご挨拶をしてよいのか多少迷いがありました。ただ、ここは敢えて、この新しい1年に向けての我々の決意を新たにするという意味で「おめでとう」と申し上げたいと思います。
 人間には2つの能力があると常日頃感じております。1つ目は忘れる力であります。大震災で物理的にも、心理的にも、様々な痛手を被られた方は多くおられると思いますが、それを一旦忘れてリセットし、新たな新年に向けて動き出すという意味で、この人間の忘れるという力は素晴らしいものではないかと思っております。
 もう1つの能力は学ぶ力であります。震災によって青森県経済も様々な教訓や経験を得ました。この教訓や経験の上に、新たな年の学びを積み重ねていけば、後年、この2012年の青森県の経済を振り返った時に、やはり良い年だったとか、前向きな動きが出始めた年だったといえる年にしたいと思っております。
〔司会〕東北新幹線の全線開業から1年経ちました。昨年は3月11日の東日本大震災で大変な1年となりましたが、県経済の現状について、まず、林会頭にお話を伺います。

県経済の回復を新幹線が下支え


林会頭

〔会頭〕冬場のオフシーズンの開業にも関わらず、新幹線利用者の主要観光施設入込数が大幅に増加し、昨年3月のはやぶさの運行開始を追い風にして、春からの観光シーズンの新幹線効果に大いに期待していたわけでありますが、3月11日の東日本大震災により甚大な被害を受け、地域の雇用、本県経済に大きな影響を与えました。
 そのために県商工会議所連合会と青森商工会議所では関係団体と連携して、県をはじめ関係機関等に対して緊急金融支援並びに燃料の安定供給確保などの震災復興に関するする要望活動を積極的に展開してまいりました。これらの要望を受けて、青森県では経営安定化サポート資金の要件緩和などの緊急金融支援策をはじめとした復旧・復興対策が実施されております。
 そうした中で主な観光施設の入込数をみますと震災の影響により連休前まで対前年比60%まで落ち込んだ県内の主な観光施設や宿泊施設等の入込数は、青森デスティネーションキャンペーンなどの効果もあって、徐々に回復し、6月には開業前の水準である前年比100%まで回復しました。
 県内で本年度開催されるコンベンションの件数は45件、延べ宿泊者数3万4239人といずれも過去最多で、東北新幹線の早期復旧なども後押して、青森市をはじめ開催都市の宿泊需要を下支えし、観光関連産業を中心に、新幹線効果の期待が一層高まっております。
〔司会〕ありがとうございました。続きまして、木下支店長、東北新幹線の全線開業から1年たちました。昨年は大震災で大変な1年となりましたが、県経済の現状はいかがでしたでしょうか。

V字回復をみせた青森県経済

〔支店長〕昨年は大震災を含めていろいろなことが青森県経済にありました。一言で説明するのは難しいのですが、少し順を追って3つの段階、局面に分けてお話ししたいと思います。
 第1は、大震災によって、県経済に大変な被害がありました。震災前後の2月から3月にかけて青森県の鉱工業生産指数は▲3割弱減少しました。この背景には、八戸を中心とするものづくりの現場が津波によって直接的な被害を受けたことに加え、サプライチェーン障害により日本全体のものづくりが停滞し、青森県の企業もしばらく生産をお休みするということがありました。
 第2の局面で青森県経済は、昨年5月ころから目覚ましい復旧の動きを生産の側面でも、それから需要の側面でも、みせたと思います。当初、青森県経済はカタカナの「レ」の字のように、一旦落ちたあとに緩やかにはねるような回復ぶりを予想しておりましたが、むしろ実態は「V」字型に近かったと思っております。この背景には、青森県のものづくりの現場力が非常に力強かったほか、青森県は被災の程度が相当限定されており、その分復旧のスピードも速く、岩手県以南の被災地の代わりに代替生産をするという動きが水産業や建設資材等にみられ、これが目覚ましい回復を支えておりました。
 第3の局面は昨年の10月、11月ころから、海外経済、特に欧州経済の減速の影響や、タイの洪水の影響、急速に進んだ円高などを背景として、当地の経済も増産ペースのテンポが緩やかになりました。それだけ青森県経済がグローバルな経済に深く組み込まれていると感じたところです。
〔司会〕林会頭は県観光連盟理事長や市の開業対策事業実行委員長として、行政やJR東日本と一緒に開業キャンペーンや様々な取組みをされていますが、まず、林会頭に「観光振興」についてお話を伺います。

観光振興に確かな手ごたえ

新青森開業1周年キャンペーンポスター

〔会頭〕私たちは行政・関係団体と連携いたしまして、観光資源の整備充実やホスピタリティの向上、二次交通アクセス整備などの受け入れ態勢の整備とより多くの観光誘客を図るキャンペーン等を実施してまいりました。八甲田や浅虫温泉をはじめとした自然・温泉そして食、海の幸・山の幸、青森ねぶた祭をはじめとする県内各地の祭り、棟方志功、太宰治に代表される文化というような観光資源の磨き上げとお客様をおもてなしのこころで迎え入れる態勢の整備を重点に取り組んでまいりました。
 好評をいただいている古川市場の「のっけ丼」や新鮮な食材を利用した寿司クーポン、B−1グルメの青森の代表格となりました生姜味噌おでん、ラーメンなど、各々工夫して取り組んでいます。
 もう一つは、新幹線開業に向けて我々県民・市民がまず自分の地域をよく知るとともに、県外から来た方々にも青森県の魅力を知っていただこうと「あおもり検定」を実施しております。これまで初級で受験者数が1751名、合格者が1508名。中級で受験者619名、合格者357名、上級が受験者161名、合格者25名と多くの方々に受験いただいております。
 そして昨年の12月4日には開業1周年を迎え、1周年キャンペーンを実施しております。キャッチフレーズは「行くたび、新しい。青森」で、1年経って尚、行くたびに新しい青森ということを活かし、冬の青森にたくさんの方々が来ていただくようにPRをしています。
 また、海外からのインバウンドについても、運休していたソウル便の早期再開を県とともに要請した結果、昨年10月にソウル便が再開いたしました。12月からはJALとJR、県の共同企画で台湾発着のインバウンドの旅行商品が発売されるなど、海外からの誘客にも大いに期待しております。
〔司会〕林会頭から「観光振興」に向けた様々な取組みについてお話をいただきましたが、続きまして、木下支店長からこれまでの取組みに対する評価や感想などについてお話を伺います。

通年観光資源開発に遊び心を

←古川市場
  のっけ丼
←北海道・東北
 B−1 グランプリ

〔支店長〕観光振興というと、おそらく3つの目的があると思います。
 1つ目は個人客の取り込み、2つ目はリピーターの誘客、そして3つ目には通年観光資源の開発ということかと思います。当地青森県では、民間の事業者の様々な取組みや、県庁をはじめとした各自治体、それから商工会議所、観光連盟などの各種の団体の様々な取組みが一体となって着実に成果を上げていると思います。成功のポイントは、県民の遊び心にあるのではないかと思っております。
 観光振興の面で3つ程成功例を挙げますと、1つは会頭からもご紹介がありました「のっけ丼」です。フレーズとして「値段はあなたの腕次第」と、新鮮な魚介類をどんぶりに好きなだけのっける一方で、値段の交渉力を試されるなど、挑戦心がくすぐられるのではないでしょうか。
 2つ目は、八戸でB−1ブームの火付け役になった「せんべい汁」であります。「せんべい汁」を食べに八戸に来ると、前沖サバやイカも食べられるし、ついでに八戸周辺をいろいろ観光してみようということになり、そういう意味では地域ブランドの確立にも力があったと思います。そもそもB−1という一種の逆転の発想のコンセプトの知名度をこれだけ高めたことで、昨年も青森市で北海道・東北B−1グランプリや、黒石市で全国やきそばサミットが開かれましたし、知事もブームにあやかってA−FACTORYに似せてB−FACTORYを作ったらどうかと提案しているなど、非常に遊び心が効いていると思ったところです。
 3つ目は、弘前では路地裏探偵団などが活躍していますが、地域全体を弘前感交劇場と名付け、城や洋館、文化など様々な観光資源を楽しむ体験型ステージとして開発しているのはおもしろい取組みだと思っております。
 実はこうした動きには私ども含めて金融セクターも微力ながら貢献しております。金融機関では、幅広いネットワークを通じて、広域連携や県産品の販路拡大・開拓という面で随分貢献しておりますし、日本銀行としても、その背後から支援する取組みとして、一昨年の6月から成長基盤強化を支援するための資金供給を行っております。
〔司会〕新幹線開業を契機に、新青森駅1階の「旬味館」や「A−FACTORY」、「ねぶたの家ワ・ラッセ」など、賑わいをみせておりますが、「まちづくり」に関する取組みについて、林会頭にお話を伺います。


駅周辺の賑わいをさらにまちなかへ

>青森ウォーターフロントエリア

〔会頭〕新青森駅1階の「あおもり旬味館」は、JRさんが私どもの要望に応えてくれた施設で、青森らしさを前面に出して、県物産振興協会をはじめとした地元のテナント中心の店舗構成でオープンしまして非常に賑わっています。
 そして青森駅周辺では「A−FACTORY」、ねぶたの家「ワ・ラッセ」のオープンによりまして八甲田丸、アスパムを併せたウォーターフロントエリアが非常に賑わいをみせて魅力向上につながっております。ワ・ラッセは、12月3日で入場者数30万人を達成するなど順調に推移しております。
 青森駅周辺については、市において「青森駅を中心にしたまちづくり基本計画」を策定中で、駅舎等の早期整備を期待しております。また、中心市街地が駅を中心に賑わいを取り戻したことに連動して、現在中新町街区で2つの民間主導の再開発計画が事業化されることになっており、この早い完成を期待しております。

多世代共生・職住近接のまちづくりへ

〔支店長〕私は県内各地の講演の中で、高齢化問題や生産年齢・労働力人口の減少が進行している地方都市では、まちづくりとして、できれば3世代などの多世代共生だとか、それから職場と住居が近い職住近接を進めることが良いのではないかと話しております。その意味では、青森市は早くからコンパクトシティ構想を掲げており、全国の中でも先駆的な取組みをしてきています。冬場の雪も厳しいことから、住居や職場、育児施設、買い物をする商業施設、高齢者の面倒をみる医療施設・介護施設が、できるだけ集積された形で、便利で住み易いまちづくりが望ましいと思っております。
〔司会〕新幹線開業を契機に、青森市は陸、海、空の交通拠点としての機能が格段に向上しましたが、交通ネットワークや二次交通アクセスについて、林会頭にお話を伺います。

つながる陸、海、空の交通ネットワーク

青森県主要幹線道路網

〔会頭〕高速交通ネットワークの整備については、新幹線、空港とともに、青森市と八戸市を結ぶ高速道路は観光ビジネスを含めて極めて重要です。この度「上北横断道路」の未着工部分である「天間林道路」が12年度に事業化されることになり、私どもは17年度までの完成を期待しています。完成すると両市がみちのく有料道路、上北横断道路、第二みちのく有料道路、百石道路で一本に結ばれます。  この道路ができますと、新幹線・空港・高速道路・港の全てが揃い青森市の交通ネットワークの拠点性が格段に向上しますので、それを有効に使って産業並びに観光に大いに活かしてまいりたいと思っております。  二次交通アクセスとしては、JRの在来線がすべて新幹線に接続していますが、青い森鉄道の直接乗り入れや乗継、バス・タクシーの一層の利便性向上を働きかけるとともに、年間を通じて運行しておりますシャトル・ルートバス「ねぶたん号」は観光客にもっとPRし、利用促進を図ってまいります。また、レンタカー6社が新青森駅周辺に立地していますが、有効な二次交通アクセスとして利用していただくよう利便性を高めていきたいと思っております。
〔司会〕木下支店長、新幹線を中心とした鉄道、バス・タクシーなど、二次交通アクセスについての評価、感想をお聞かせください。

交通アクセスのポテンシャルを活かして

〔支店長〕バス・鉄道・タクシーも含めた新幹線からの二次交通の部分は相応に整備が進んできたという印象を持っております。私自身も東京との行き来をする際には、奥羽線との乗換時間は丁度良いと思っているほか、最近も新青森駅の中で待合室が新設されるなど、個人的には大満足であります。
 敢えて一層の工夫・改善の余地があると思うことは2点程あります。1つ目は二次交通の部分を、県外客やインバウンド客からも分かり易く、見易くする方法がないかと思っております。例えば、関係団体のホームページに掲載するほか、英語版も掲載するなど、分かりやすい形の情報発信を行うと、より便利になると思います。
 2つ目は難しいことではありますが、新青森駅から青森駅に向かう奥羽線については、冬場の雪による遅延が多少影響すると思います。このため、例えば、新青森駅と青森駅の間だけでも複線化することで改善されるかと思います。
 青森は新幹線も含めて、鉄道、道路、海、空とアクセスが非常に良い都市ですので、そのポテンシャルを活かして青森県経済の発展に繋げて頂ければと思っております。
〔司会〕林会頭、新幹線開業の効果を活かして青森県経済活性化・地域振興につなげていくための課題は何でしょうか。

高速交通の拠点活かし、広域連携を推進

提供:青森空港写真クラブ
←FDA
 名古屋便
←大韓航空
 ソウル便

〔会頭〕観光産業をはじめ産業全体に開業効果を波及させるために、青森県の魅力を積極的に情報発信して通年型観光、滞在型観光の実現につなげなければならないと思っております。
 そのために、新幹線をはじめとした高速交通ネットワークの拠点性をいかに活かすかが課題だと思っております。新幹線と空港、高速道路、それから港をいかに有機的に活用するか、誘客促進を図れるかということだと思っております。それにはJALと名古屋便を運航しておりますFDAを活用した首都圏以西からの誘客促進をまず図ることが大事だと思っております。もう一つは韓国、台湾など海外からの誘客促進を今まで以上に図らなければいけないと思っております。
 さらに、新幹線の新函館開業を見据えた広域連携が非常に大事であり、青函の広域連携、北海道・東北の広域連携、県内各地域との広域連携を一層推進する必要があります。
 二次交通アクセスの問題はもっとわかりやすく、利便性を向上させなければならないと思っており、青い森鉄道の利活用という点では、野内地区に新駅ができて、筒井地区にも新駅が着工されることになっていますが、青森操車場跡地に(仮称)中央駅を早く新設して、都市内交通として活用できるように早期整備を促進していく必要があります。
 また、産業振興面では、物産振興、土産品、特産品の開発などの農商工連携と6次産業化を一層推進していくべきと思っております。
〔司会〕続きまして、木下支店長、新幹線開業の効果を活かし青森県経済活性化・地域振興につなげていくための課題は何でしょうか。

リピーター誘客から通年観光資源開発へ

〔支店長〕私も会頭のご意見にまったく賛成であります。あくまでも新幹線開業はゴールではなくこれからがスタートだと思います。5つの課題が考えられます。  1つはリピーターの誘客です。青森県は一度来たらそれで分かったという気持ちには決してさせないことが大切です。このためには、旅行客に対して、例えば、蔦温泉や酸ヶ湯温泉を楽しまれた方には、次に下北半島に行ってパワースポット恐山をみた後に大間のマグロを食べ、下風呂温泉に行ったらどうか、という次回の旅程の提案ができるようにするのが重要だと思います。  2つ目は広域連携の強化です。現在、四年後の新幹線開業を睨んで、函館が非常に熱くなっています。青森県の経験を吸収したいという気持ちで相当こちらに目が向いているところです。これはチャンスですので、例えば、道南と北東北3県を連携させるような旅行商品の開発のほか、函館に来る海外からのインバウンド客を札幌に逃がさず、青森に取り込むなどの努力をした方が良いのではないでしょうか。  3つ目は観光統計の充実・精度向上であります。できれば、観光事業者の方や交通事業者の方から顧客の出入りのデータを生に近い形で公表して頂けないものかと思っております。これを県内の公的機関が集計加工して、例えば新青森駅で降りた顧客は、どのような二次交通の手段を使ってどこまで行ったのかということが分かるようになれば、効果的な観光戦略が立て易くなると思います。  4つ目は観光イベントの開催日程の連携強化です。昨年は新幹線開業後ということもあり、県内で盛り沢山さんのイベントが行われました。ただ、そのイベントの日程が多少バッティングしてしまうことがありました。このため、こうしたイベントの司令塔のような機能を持つ組織が、日程調整することでバッティングは少なくなるのではないでしょうか。また、イベントが一元的に管理されると、分かり易い情報発信も可能となるため、更に効果的ではないかと思います。  5つ目は通年観光資源の開発です。是非、青森の食の豊かさとか自然の美しさに加え、歴史とか伝統といったものも活かす形で、特に冬場の誘客を進めていくことが大事だと思います。
〔司会〕
東北新幹線の全線開業の効果を十分に活かすためにも、2012年は大事な年となりますが、林会頭、今年の抱負をお聞かせください。

新幹線開業はゴールではなく、新たなスタート

東北夏祭りネットワーク拡大展開結成式

〔会頭〕新幹線開業はゴールではなくて、1周年を機に本来の開業効果を活かすための新たなスタートです。
 大震災以降、旅行者の落ち込みが深刻な東北地方の観光振興に向けて、国土交通省は本年1月から東北全体を博覧会会場に見立てた東北観光博を開催することになっていますが、東北全体への誘客促進につながるものと大いに期待しております。
 東北新幹線の全線開業により東北の県庁所在地がすべて新幹線で結ばれたネットワークを活かし、オール東北の北の玄関口として、道南地域や東北各県との広域連携を一層強化して、交流人口の拡大を図り、地域経済の活性化につなげてまいりたいと考えております。
〔司会〕続きまして、木下支店長、東北新幹線の全線開業を十分に活かし、地域経済活性化につなげていくための青森への提言、新年の抱負をお聞かせください。

交通アクセスの強み活かし、新幹線効果享受を

〔支店長〕昨年の大震災を振り返ると青森や日本経済全体では、経済とか産業には網目のようなネットワークがあるということを実感しました。例えば、物流や電力、通信などのネットワークが意外と脆いことに気付かされたところが非常に重要な教訓であったと思います。
 こうした中で、青森県は地理的・地形的にも陸・海・空の交通アクセスが良いことから、是非この強味を活かし、日本経済の災害に耐久力を強めることに貢献していければ、県経済がさらに拡大できると信じています。また、一昨年開業した新幹線の効果は、観光面や小売産業の振興に加え、もっと幅広くいろいろなメリットをもたらす可能性があると思います。企業誘致の取組みでも、青森県の魅力が新幹線によって加わったこともあり、当県経済が末永く新幹線効果を享受していくことを期待しております。


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