会議所とともに


東北新幹線が全線運行再開

震災から49日ぶり 新青森駅に活気戻る



運転再開し新青森駅に到着した「はやて」

賑わいが戻った新青森駅ホーム

 東日本大震災で甚大な被害を受けた東北新幹線が4月29日、東京—新青森間の運行を再開し、震災から49日ぶり、全線が復旧した。北のターミナル新青森駅では、ゴールデンウィーク初日の運転再開で久々のにぎわいとなり、活気づいた。震災復興支援を目的に「青森デスティネーションキャンペーン(DC)」も始まり、本県の観光振興に弾みをつくことが期待されている。
 JR東日本によると、当面の運行は通常ダイヤの約9割。新青森発東京行き上り列車は通常より2本少ない1日15本、下りは3本少ない14本。
3月にデビューした新型車両E5系「はやぶさ」は上下各1本の運行となる。1部区間で徐行運転を行うため、東京—新青森間はこれまでより55分長い最速4時間5分となる。
 東北新幹線は3月11日の震災で、架線の切断や高架橋のひび割れなど、計約1,200カ所で被害を受けた。復旧工事の進行にあわせ段階的に運転区間を広げ、仙台−一ノ関間が最後の未開通区間となっていた。
 「さぁ! 青森から元気発信へ」−。運転再開した29日、新青森駅には午前11時9分東京発の下り一番列車「はやて115号」が到着。ホームで青森高校応援団の7人が「フレーフレー東北、フレーフレー日本!」と太鼓を鳴らして観光客らを歓迎した。構内では、浅虫温泉旅館組合の女将らが「青森へよぐきたねし」と書かれた横断幕を掲げた。
 改札口では鹿内博市長がはっぴ姿で観光客らに観光パンフレットを配布。青森高校ダンス同好会と市内滝内保育園の園児もかわいい声で観光客をもてなし、青森の元気をアピールした。


新幹線開業効果の遅れ挽回へ

新青森駅対策実行委が総会

 青森市や青森商工会議所等で組織する「新幹線新青森駅開業対策事業実行委員会」の会合が4月22日、青森国際ホテルで開かれ、平成23年度の事業計画などを決めた。
 林光男実行委員長は、震災被害を受け、「こういう苦しい時にこそみんなの力を結集し復興に努めたい」。鹿内博市長は、震災で運休した東北新幹線が全線運行再開することで「少し遅れたが開業効果を当初の目標通りに挽回できるよう努力したい」と述べた。
 会議では、平成23年度事業計画として、既に始まっている青森デスティネーションキャンペーン推進、夏のねぶたに合わせた「お祭り広場」(7月31日)、秋は市民参加型の「おいしい秋の収穫祭 青い森のハロウィン 光のパレード」(10月8、9日)などを開くことを決めた。
 春の一大イベントに挙げていた「北海道・東北B1グランプリ in 青森」は、震災の影響で開催を秋に延期する。
 なお、実行委では、新年度の予算9,239万円を承認した。


青森から全国へ「元気発信!」

デスティネーションキャンペーン実施 震災復興支援掲げて


総会で挨拶する三村知事

アスパムで屋台村開く

 青森県観光を全国へ向け発信する「青森デスティネーションキャンペーン(DC)」は、東日本大震災の復興支援を目的に4月23日から実施。被害を受けた東北新幹線は4月30日に「東京−新青森駅間」全線で運転再開し、黄金週間の誘客に弾みをつけるとともに今後の観光振興に効果が期待される。キャンペーンは、県とJRは連携して県内外で「がんばろう日本! がんばろう東北!」と呼びかけて7月22日まで続けられる。
 青森DC推進委員会(林光男会長)は平成23年度総会を4月18日、青森市のホテル青森で開催し、一昨年から準備を進めてきた青森DCを当初の予定通り4月23日から実施することを決めた。
 三村申吾知事は挨拶で、「震災による被害は甚大で(青森DCを予定通り開催していいかどうか)大いに悩んだ」と述べる一方で、「こうした厳しいときにこそみんなで力をあわせてがんばることが大事。青森DCを日本の、東北の元気回復につなげていきたい」と訴え、協力を求めた。
 DCの内容も一部を見直し、東北運輸局及び東北観光推進機構等の関係機関とも連携を図りながら実施した。

アスパム25周年迎えイベント 

 当初、JR上野駅で予定していたオープニングイベントは、東北新幹線「東京〜新青森間」の再開遅れのために、青森市のアスパム開館25周年記念イベントを青森DCのオープニングイベントに位置づけ23日から5月8日までの16日間実施。期間中は屋台村を設置し、会場で義援金を募り、この間に開催したラーメンまつりやグルメ食堂などの各種イベントの収益金の一部を寄付する。29日〜5月8日には被災した八戸市など県南地域の地場産品を販売した。

6月11、12日SL運行 

 JR東日本は、震災以来、運休していた「リゾートあすなろ」や「リゾートしらかみ」の運転を初日23日再開。また、DC中核イベントD51型蒸気機関車「SL津軽路号」は予定通り6月11、12日に青森〜弘前間を1日1往復する。
 このほか、JR東日本は、「がんばろう日本!がんばろう東北!」のロゴ入りポスター、シール、ステッカーなどを作製し、全国の駅などに掲示した。
 新幹線新型車両E5系「はやぶさ」に導入されたファーストクラス「グランクラス」の料金の一部(5,000円)は被災地に義捐金として寄付される。
 DCの期間中、「あおもり満喫スタンプラリー」を実施する。観光客の方々に青森県全域及び秋田県北地域の青森DCエリアを周遊していただくための企画で、各観光施設等を巡りスタンプを集めると抽選で地元産品など「あおもり満喫商品」が当たる。
 なお、青森DC推進委員会は、東北新幹線の全線復旧のタイミングを見計らいながら4〜5月にも県内外で観光キャンペーンを展開し、首都圏にも観光キャラバンを派遣することとしており、「元気な青森」を発信する。


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