特 集
新幹線全線開業効果を活かして

元気な青森 発展のチャンス

新春対談


新型高速新幹線車両(E5系)「はやぶさ」2011.3.5デビュー

 青森県民が待ちに待った東北新幹線が、昨年12月4日ついに全線の開業を迎えました。
 開業により、東京−新青森間は、最短3時間20分で結ばれ、本年3月5日には新型高速新幹線車両E5系「はやぶさ」の導入により、最速3時間10分に短縮される予定となっています。
 また、新幹線開業と同時に、地域の足となる「青い森鉄道」も12月4日に全線が開業しました。
 2011年、新たな年を迎えた今、三村知事と鹿内市長をお招きして、林会頭と三人に、「東北新幹線全線開業を活かす」をテーマにお話を伺いました。

〔司会〕林会頭のご挨拶(1ページ年頭所感)に続き、三村知事から新年のご挨拶をお願いします。

陸海空の道が整い新たなスタート

〔知事〕あけましておめでとうございます。東北新幹線が全線開業して初めてのお正月となりました。県民の皆様をはじめ、多くの皆様が年末年始に新幹線を利用いただいていることを私からもお礼申し上げます。「青い森鉄道」もしっかり運営させていただいておりまして、あわせてご活用いただきたいし、空の道「青森空港」も大切です。
 いま、青森県には高速鉄道としての新幹線、高速道路、海の道、空の道、4つの道がしっかりと整いました。それぞれの道を活用しながら、青森の元気をつくっていく、スタートの年になると思っています。
 そのため多くのお客様に「青森へ来て良かった」、そう感じていただけることが大切だと思います。市民・県民の皆様には「おもてなしの心」で今年もよろしくお願いします。
 3月5日に「はやぶさ」がいよいよデビューします。4月23日からは「青森デスティネーションキャンペーン」がJR6社と共同で始まります。多くの皆様のお力をいただいて「観光のあおもり」、青森に行って良かった、美味しい、美しい、楽しい青森を目指していきたいと思います。
〔司会〕続きまして、鹿内市長にご挨拶をお願いします。

「元気都市青森」へ向け第一歩

〔市長〕あけましておめでとうございます。昨年12月4日には新幹線が開業いたしまして、本当に青森のまちがにぎやかになりました。そして、どんどんこれから大きくなっていく、ますます楽しくなっていくものと思います。
 これまで「一路青森」を掲げて新幹線開業準備をしてまいりました。「うまし、うつくし、北のまほろば」、今度そのことを12月4日から実現できるように、まさにスタートとして新しい年、その一年目がんばります。
 食のまち青森、ねぶたのまち青森、そして市民が暮らして、住んで良かった、そう思える青森のまちを、まさに「元気都市・あおもり」を市民・県民の皆さんと一緒につくっていきたいと思います。
 新幹線開業により、単に経済や観光だけではなくてスポーツ、福祉、教育等のあらゆる面にわたって市のレベルアップ、青森県のレベルアップが実現できるだろうと思います。
 県、商工会議所と、県内の市町村と一緒になってさらに発展していくまちづくりを進めていきたい。そして青森市民一人ひとりが故郷あおもりにもっともっと愛着を持って、自信、誇りを持って「私たちのまち青森」だと言えるような新年にしていきたいと思います。
〔司会〕県民が待ちに待った東北新幹線の全線開業でした。三村知事、今のお気持ちはいかがでしょうか。

新幹線時代を迎え膨らむ夢


三村知事

〔知事〕新幹線が、38年の歳月を経て、本当に待ちに待って「よし、来たぞ!」ということですが、ゴールではなく、ここからがスタートです。青森県として新たな新幹線時代のスタートが始まったと感じています。
 日本中が人口減少社会となっており、青森県においても雇用の部分において厳しい部分があります。だからこそ、交流人口を増やさないといけません。定住人口が少ないのであれば、青森県を訪れて泊まったり、食べたり、飲んだり、どんどん来てくださる方を増やすことによって、人口減少分を交流人口を増やしてカバーし、補っていくことが大事です。
 実は、「新幹線が来ます」という時に、企業の誘致が非常に増えました。これは大きなチャンスです。日本の背骨として青森から鹿児島までがこの3月に一本のレールで全部つながるわけですから、観光に加えて産業振興もより大事になるだろうと思っております。
 そして地域振興です。今回の新幹線開業を迎えるに当たって、市町村や団体が、それぞれの地域のすばらしさを一生懸命に探してくれました。
 そういった観光や地域おこしのコンテンツ等もうまく連携させ、活用しながら本当の意味での活性化、青森の元気づくりを新幹線開業を契機に進めて行きたいと思っています。
〔司会〕続きまして、鹿内市長に今のお気持ちを伺います。

市民が元気になる街づくり


鹿内市長

〔市長〕いよいよ新幹線時代、新青森の時代が来たという気持ちです。知事がおっしゃるように企業誘致の面などからもこのビックチャンスを活かさなければならないと思っております。もう一つは八戸まで新幹線ですと僅か30分、仙台まで1時間半、東京まで3時間ですから、この距離の近さ、時間の短さというのは観光客はもちろんですが、いろんな面で情報、物、人の動きが大量かつスピーディになるでしょうから、是非活かしていかなくてはなりません。
 当然、青森の良さというのは食べ物や棟方志功の版画に代表されるような芸術、そしてねぶたと津軽民謡や八甲田山、白神山地や三内丸山遺跡といった恵まれた地域資源を活かしていくというチャンスだろうと思います。
 北海道もいずれ新幹線が開業して近くなり、そういう面では青森は、仙台と札幌の中間となりますから、およそ140万の青函圏という新たな都市づくりを目指す必要があるでしょう。陸海空それぞれの高速交通の拠点が青森市にはあるのですから、そういった青森市の立地条件・地理条件・社会的条件を活かすビッグチャンスになるでしょう。これを是非活かして市民が元気になると実感できるような青森市をつくっていきたいと思います。
〔司会〕続きまして、林会頭に今のお気持ちを伺います。

大切なのは開業後の対策

〔会頭〕盛岡以北の基本計画決定から38年。この間、紆余曲折がありましたが、待ちに待った東北新幹線全線の開業で、感無量です。
 知事、市長をはじめ新幹線整備促進に関わった行政・関係機関・団体、歴代会頭など関係者のご尽力に感謝しております。
 これまでは、受入体制整備などの開業に向けた対策に取り組んできましたが、これからは開業後の対策が大事で、開業後が本番という気持ちです。
 開業により観光・ビジネス両面で交流人口が大幅に増加して地域経済の活性化を期待しております。全線開業を起爆剤として観光をはじめとした産業振興に活かしていきたいと考えています。
〔司会〕新幹線開業の効果を活かすため、具体的にどのように取り組んでいくのかについて、三村知事にお話を伺います。

イベント盛況、確かな手ごたえ


表参道に出陣した青森ねぶた
←あおもり
 旬味館
←A-FACTORY

〔知事〕「とことん青森 in 東京」についてお話ししますが、まず去年の1月に原宿表参道で青森の産品販売やカフェレストランでの青森の食提供、B級グルメなどの屋台も展開したほか、やっぱり青森と言えば「ねぶた」という事で表参道でねぶたを運行しましたら、ねぶただけで3万人のお客様がお出でになって、本当に盛況でした。
 我々としては首都圏が勝負ですから、お客様の誘客のため、この方々に新幹線が青森までつながるということを知ってもらわないといけません。それが非常に好評だったものですから、10月から11月にかけまして「とことん青森MAX」として、津軽三味線50組が東京都内でゲリラ的にライブを展開したり、原宿表参道に県内のB級グルメを総出動させて、首都圏の方々にアピールいたしました。そしてやはりお祭りということで、青森ねぶた、弘前ねぷた、八戸三社大祭、五所川原立倭武多の4大祭りを90周年を迎えた明治神宮で競演させて、ねぶたも1月の運行よりも距離を伸ばして運行したところ、平日にもかかわらず5万人の方々においでいただき、いよいよ開業だという大きなムードを盛り上げることが出来ました。そしてそのイベントの模様を全国に報道していただき大きな効果を挙げることができました。
 またJRさんでは「MY FIRST AOMORI」という、三浦春馬君と岸本麻依さんを登用したキャンペーンを展開していただきました。今もやっておりますが、JRのいろんな駅にポスターをたくさん貼っていただいて、盛り上げていただいております。
 その一方で青森ならではの、食、お土産など最先端のものを工夫し、提供しようということで「A-FACTORY」がオープンいたしました。こちらも「ワ・ラッセ」と一緒に盛り上げてくれると思います。「A-FACTORY」は、青森の美味しいものがたくさん揃っており、そこでりんごのシードルやジュースの加工も行っています。
 また、新青森駅には「あおもり旬味館」がオープンしました。こちらには、青森の最先端のスイーツやお土産を作っている方々が新幹線開業に向けて開発したお土産や食べ物が勢ぞろいして賑わっております。
 さらに大事なのが二次交通です。100いくつの二次交通ネットワークを整備しています。これをディスティネーションキャンペーンまでの間にもっとお客さんが便利に使えるように整えていきたいと思います。そして、最も大事なのは県内各市町村や団体がつくってくれた1573の観光コンテンツです。美味しいもの、綺麗なところ、各種イベント、それらをうまくネットワークで結び、我々の青森を元気にしていこうという準備を進めております。
〔司会〕ありがとうございました。続きまして、鹿内市長、1月5日には「ねぶたの家 ワ・ラッセ」もオープン。また、商工会議所、観光コンベンション協会と一緒に様々な取り組みを進めていきますが…

「ワ・ラッセ」から青森の魅力発信


A-FACTORY

1月5日にオープンしたねぶたの家「ワ・ラッセ」

〔市長〕ねぶたの家「ワ・ラッセ」は、ねぶたはもちろん、青森市の歴史とかあるいは情報発信とか、青森の新たな魅力を「ワ・ラッセ」から発信します。また、市民と観光客の交流の場としても利用でき、皆様に喜ばれる施設となります。続いて、2月には冬のイベント「食と灯の祭典」、4月には「春のフェスティバル」、5月には「北海道・東北B−1グランプリ」、7月は「お祭り広場」、8月は「ねぶた祭」、9月には全国のお祭りが青森に集まる「日本の祭り」、10月には「ハロウィンを中心とした食とアートのイベント」といった具合に1年の間ほとんど毎月イベントを開催して、情報を発信していきます。

 一方でボランティアの皆さんにも去年からがんばっていただいておりまして、街てくガイドやねぶたボランティアの方々、あるいはラブあおもりサポーターの方々などいろいろな形でご協力を頂いて、クリーンキャンペーンとか花いっぱい運動とか、さらに子供達がミニ花笠をつくって観光客にプレゼントしたり、学生の皆さんのおもてなしの活動など、市民の盛り上がりが一過性のイベントではなく、食のまち青森、アートで音楽のあるまちなど、新幹線開業をきっかけとしてイベントに終わるのではなく具体的な成果につながることを期待してます。
 もう一つは新青森駅と現青森駅、両方の玄関をつなぐ二次交通のタクシーや市営バスや電車等それぞれが賑わいを持つように、そして現駅周辺は「A-FACTORY」、「ワ・ラッセ」、アスパム、アウガとまさに「海の青森」、「港の青森」、「市場の青森」。新青森駅は新しい青森の街として三内丸山遺跡や県立美術館も近いし、さらには浪岡や弘前、五所川原といったりんごやほたて、竜飛、大間のまぐろ、八戸のせんべい汁の提供など、広域的な拠点として、県庁所在都市の役割を担って広域連携をして、県と一緒に新幹線効果を伸ばしていきたいと思います。
〔司会〕ありがとうございました。続きまして、林会頭、理事長をなさっている県観光連盟が中心となって開業キャンペーンを大々的に展開されていますが、2月に開催される全国商工会議所観光振興大会や青森デスティネーションキャンペーンの展開など、様々な取り組みに弾みがつきそうですね。

2月に全国観光振興大会開催


林会頭

〔林会頭〕先ほど知事さんのお話にもありましたが、開業に向けて首都圏を中心にPR展開してまいりました。また、昨年12月からはJRさんの協力を得て青森県の冬を首都圏に売り込もうということで全国にキャンペーンを展開しております。
 そして、青森県商工会議所連合会では、本年2月3日から5日に全国商工会議所観光振興大会を青森市で開催、冬の青森の魅力を全国の商工会議所にアピールいたします。例年10月頃に開催しているのですが、12月4日が新幹線開業でしたので、「冬をいかに味わってもらうか」ということを中心に今年の2月3日から5日まで大会を開催することにしました。冬の青森の魅力を全国の商工会議所を通してPRしていきたいと思います。
 冬に観光振興大会を実施することで、本県の冬の魅力を発信して、「通年型観光」、「滞在型観光」の実現につなげるためにがんばりたいと思っています。
 さらに、4月23日から7月22日まで、JRグループ6社の協力のもと全国からの集中的な誘客を図る「青森デスティネーションキャンペーン」は青森をPRするかつてない大規模なキャンペーンで、私共も大いに期待しています。その際、青森県を訪れた方々を県民・市民挙げて「おもてなし」の心で迎える、それが大事だと思います。
〔司会〕三村知事、新幹線開業の効果を活かすため、官民による様々な取組が本格化していますが、課題は何でしょうか。

「未来へのあおもり観光戦略」展開へ

〔知事〕継続は力なりと言いますが、いかに皆の意欲ややる気、この盛り上がりを持続させ、青森県の新たなスタートとして、元気づくり、地域振興につなげていくかが課題だろうと思います。
 そういう観点で、開業の段取りと共に、「未来へのあおもり観光戦略」というものをつくりました。開業準備をしてきた関係者の皆さんに入っていただいてどの分野をどう伸ばしていくか、それぞれの観点から元気な青森県をつくっていくために、特に観光の分野で、大きなチャンスをさらにどう活かしていくかという戦略です。
 例えばコンベンションにしてもそうですし、新幹線だけではなく空や海も含めた立体観光というとらえ方をしております。国内・国外からの誘客、特に国外は大きなチャンスです。これまでも韓国からおいでいただいていますが、台湾、中国など東アジア22億人の市場がありますから、その方々といかに連携していくかが課題です。そのためにも、国際化された羽田空港や仙台空港等と様々な連携の取り組みを考えていく必要があります。
 また、それぞれ観光関連の方々が儲けられる仕組みをどう整えられるかが重要で、そのための様々な方向性と具体的な戦略を取りまとめています。その戦略を確実に実行しながら、青森の元気を発信していければと思っています。
 また、青い森鉄道は、重要な二次交通です。これがJRさん等とうまくつながって、鉄道・フェリーを乗り継ぎながら陸奥湾を一周できるとか、100いくつの二次交通システムがうまく連携しつつ、持っている資源を最大に利活用して青森を訪れるリピーターが増やせるよう、市長さんからもお話があった通り、「美味しく、美しく、人間が楽しい青森」、1573のそれぞれのコンテンツを活かして、持っている資源を最大限に活かす、そのためにこの戦略を実現していきたいと思います。
 いろいろな課題があると思いますが、皆で力を合わせて青森を元気にしようというエネルギーがある限り、新しいフロンティアに向かって一緒に進んでいくことができると信じています。
 まずは、県民の皆様にも繰り返しになりますが、「青森はいいな」と多くの皆様に思っていただけるおもてなしの心、そこからはじめたいと思います。

未来へのあおもり観光戦略(H22〜25)

〜とことん元気な観光産業を目指して〜

本県観光の課題
 1 青森の魅力の更なる活用
 2 誘客宣伝活動の効果的な展開
 3 観光産業における経営力の強化
 4 県外や県内各地域間との広域連携
 5 インバウンド対策の強化
戦略の目指す姿
 ・交流人口の拡大
 ・県内での消費の増大
 ・観光産業における収益力の向上
 ・観光産業と他産業との産業連関を拡大
戦略プロジェクト
 1 みんなで活かそう!「あおもり」の人と宝
 2 みんなで発信!じゃわめく「あおもり」
 3 みんなで競おう!経営革新
 4 みんなでつくろう!広域連携
 5 みんなで歓迎!東アジア誘客大作戦

〔司会〕続きまして、鹿内市長、新幹線開業の効果を活かすための課題は何でしょうか。

皆が関わり持つ意識が必要

〔市長〕これからいろいろなイベントを実施していきますが、継続し、その定着を図っていくことをどうするか。そのためには観光関係者だけではなく、福祉やスポーツなど、地域、商店街、団体の市民一人ひとりが新幹線に関わりを持つという意識が必要です。林会頭に実行委員長をしていただいている実行委員会を中心にいろいろな催し・取組みを継続していく。何といってもねぶたや三内丸山、食べ物などのすばらしい一つ一つの宝を磨き上げてレベルアップを図っていく。そして、全国に情報発信していく必要があると思います。
 それによって青森を訪れる人を増やし、さらにはリピーターになっていただく取り組みが必要だと思います。
 また、新青森駅と現青森駅、さらには青い森鉄道については野内駅の移設や筒井駅も新設する予定ですが、青い森鉄道と市営バス、タクシーなどの交通ネットワークをどう結びつけるか。二次交通の利便性向上のため、情報を把握し整備して、うまく連携するシステムが必要になってくるだろうと思います。新青森駅と現青森駅に観光情報センターがありますからそれを拠点として情報発信・提供していきたいと思います。
 さらに、津軽全体とどう連携していくか、津軽三味線、津軽民謡、津軽海峡冬景色の歌もある津軽は全国ブランドですから、弘前や黒石、西北五地域などとの広域的な連携をしていかなければならないと思います。
 同じように、新青森駅から七戸十和田駅、八戸駅へは新幹線駅のつながりや青い森鉄道もあります。JRで下北半島・津軽半島にはリゾート列車が運行されているので、それらの魅力をどうつなげていくか、高めていくか。新しい年は、これまで企画はしてきたので、実行しながら次に向かった準備をしていく。
 新しい年は九州新幹線が開業して、数年後には北陸、その後には北海道新幹線が開業します。まさに都市間競争が確実ですから、それを見据えて、青森に新幹線が来て良かったなと言えるように今から準備をして、今年やることに加えてさらに来年も再来年もということが課題かと思います。
〔司会〕ありがとうございました。続きまして、林会頭、新幹線開業の効果を活かすための課題は何でしょうか。

高速交通の拠点活かそう

〔会頭〕一人ひとりの県民・市民の皆さんが新幹線を利用してお出でになった方々にいかに気持ち良くお迎えするかということが最も大事だろうと思います。青森は新幹線・空港・港と、陸海空の3つの拠点がこれだけ揃っている所は全国的にもあまり無いと思います。この高速交通ネットワークの拠点をいかに活かすかが大事だろうと思います。
 今の観光は点の観光ではなく面の観光と言われますが、広域的な連携をうまく取れるようにするかが大事だろうと思います。
 先ほど知事さん、市長さんからもありましたけど、高速鉄道が出来た一方で各駅停車に乗って、ゆっくりとし旅を楽しみたいという人もかなり多いです。そういった意味では、青い森鉄道という自分たちの鉄道があるわけですから、青い森鉄道をいかにゆっくりした旅に、うまく利用していただけるかの対応が大事だろうと思います。
 「二次交通のアクセス」ということをよく言われますが、アクセスは時間的にうまく接続できるというだけの問題でない。青い森鉄道、バスの利用を考えたときに利便性だけの問題ではなく、内容が一番大事だと思います。まず、高速交通の拠点をうまく活かすかということが重要な問題だと思います。
 それから、まちづくりです。立派な地方都市、見掛けが立派ということがまちづくりではないと思います。青森市内・中心街に来た方々が気持ちのいい街だと感じていただけるかが大事だと思います。
〔司会〕東北新幹線の全線開業を活かすために、2011年は大事な年となりますが、三村知事、市民・県民へのメッセージをお聞かせください。

全県民で未来へチャレンジ

〔知事〕何度もお話しているが、開業はゴールではなく、スタートだということをみんなで共に認識していただきたい。
 あくまでも青森の元気づくりは、県民の皆さん一人ひとりが主役です。まずは、皆さんの笑顔、微笑みが青森の元気づくりのスタートであると思っています。そして、それぞれが全線開業というチャンスをどう活かすか、どう関わっていくか、そのことが青森県民に問われている課題でもあり、新しい時代に進んでいく大きなきっかけにもなります。
 皆様方と共に新幹線時代の青森の未来にチャレンジして元気をつくっていきたいと思います。
〔司会〕続きまして、鹿内市長からメッセージをお願いします。

「オール青森市民」の力を結集

〔市長〕30万人、オール青森市民の力で「元気都市・あおもり」を一緒につくりたい。
 新年早々にねぶたの家ワ・ラッセがオープンして、2月にはねぶたサミットがあって、ねぶたを運行するなど、いろいろなイベントを展開していきます。5月には全国さくらシンポジウムを青森で開催します。
 青森の四季の美しさ「うまし、うつくし、北のまほろば」、それを更に我々行政もそうですが、市民一人ひとりが青森は美しい、楽しい、美味しいと、それぞれがそういう認識を持って、観光活動だけでなくいろいろな活動へ参加していただければ、本当に元気な青森のまちが実現できるということで、これからの新幹線青森時代、市民の皆さんと一緒につくっていきたいと思います。
〔司会〕最後になりましたが、林会頭から抱負を交えてメッセージをお願いします。

道・東北各県の都市と連携

〔会頭〕先ほども申し上げたとおり、開業はゴールではなく、新たなスタートです。私たちは、県をはじめ行政・関係団体と一体となって、大型観光キャンペーンを継続的に展開をしていくこととしております。本県の冬の魅力をはじめ多様な観光資源の情報を積極的に発信して、「通年型観光」、「滞在型観光」の実現につなげていきたいと考えています。
 また、東北新幹線全線開業により東北の県庁所在地がすべて新幹線で結ばれましたのでオール東北の北の玄関口として、道南地域や東北各県との広域連携を一層強化して、交流人口の拡大を図り、地域経済の活性化につなげていきたいと考えております。


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