“一路青森” 走り初め |
八戸−新青森 「イースト・アイ」試験走行 |
![]() 新青森駅のホームへ着いた「イースト・アイ」 (4月13日午前9時44分) |
今年12月の東北新幹線全線開業に向け、鉄道・運輸機構は4月13日、八戸〜新青森駅間(81.2`)で検査車両「イースト・アイ」を使った走行試験を開始した。昨年11月、同区間のレールが一本につながり、完成した新青森駅舎に初めて乗り入れた新幹線車両にこの日、県内外から大勢の見物客が訪れるとともに、7か月後に迫った開業本番へ夢を膨らませた。
「イースト・アイ」は、秋田新幹線「こまち」と同型の車両に検査機器を積み、6両で編成。八戸駅で同機構やJR東日本盛岡支社の幹部がテープカットを行い車両の初走行を祝った後、同駅を午前2時10分に出発した。
時速30`のゆっくりしたスピードで走行し、七戸十和田駅を経由、終点の新青森駅には午前9時44分に到着した。この間、下り線で停車や後退を繰り返し、レールや電気設備などをチェックする入線・架線試験を行った。
新青森駅のホームでは、青森市主催の歓迎式が行われた。県観光連盟の林光男理事長が「新幹線車両を迎え、心待ちにしてきた開業が近いと実感する」と喜びの表情。「本番には県民の力を結集し、おもてなしの心で観光客を迎えたい」と力強く語った。
走行試験はこの後、自動列車制御装置の確認試験や速度向上試験へと段階的に移行。9月30日までの間に計約30回の試験を行う予定。試験では時速30`から次第にスピードを上げ、最終的には時速320`で走る。
仮想ダイヤを用いた試験や騒音と振動を調べる環境測定なども予定されている。
営業車両の試験は4月20日から現行の「はやて」(E2系)を使って行われる。6月上旬には2階建て車両の「Max」(E4系)、同下旬からは最新型車両(E5系)がそれぞれ走行する。走行試験終了後、JRは訓練運転に着手する。最終的な国の完成検査は、12月の全線開業の1〜2カ月前となる見通し。
新青森駅開業は12月4日 |
新型車両は「はやぶさ」 |
![]() 開業日が決定 JR青森駅で「カウントダウンボード」の除幕式 |
東北新幹線新青森駅開業日が今年12月4日と決まった。JR東日本が5月11日、県と青森市など関係先に伝えた。開業後の2011年3月に導入する新型新幹線E5系の愛称は「はやぶさ」とすることも正式に発表された。東京−新青森間の運行本数は1日15本となる。
開業日の決定を受け、この日午後2時半から、JR青森駅改札内で「カウントダウンボード」の除幕式が行われた。三村申吾知事は挨拶で「12月4日は東北新幹線全線開業日であり、経営分離される“青い森鉄道”の全線開業日でもある」と述べ、12月4日が本県の鉄道の歴史に新たな1nを開く日となることも強調した。
また、三村知事は、「八戸〜新青森間」の工事に寄せられた県民の長年の協力に対し感謝の言葉。「この千載一隅のチャンスを逃すことのないようにしたい」と決意を示した。そして一般から募集した新型車両E5系の愛称が選考の結果「はやぶさ」と決まった事に「鳥類の“ハヤブサ”をモチーフとしたスピード感のある愛称と思う」と感想を述べた。
知事はこの後、鹿内博市長、県商工会議所連合会の林光男会長、JR関係者、そして園児と一緒になって、5月11日から数えて「開業まであと207日」と書かれたカウントダウンボードの除幕を行った。
当所は、新青森駅の開業日決定に合わせて、橋本2丁目の県商工会館1階ホールに「カウントダウン」ボードを設置した。林光男会頭は「1日でも早い開業を願う県民の要望に沿って開業日を決めてくれた」と評価。今後は「記念イベトや受け入れ態勢の整備など、開業対策に万全を期す」とコメントを発表した。
走行中「イースト・アイ」一時停止 |
原因究明 開業日程に影響なし |
新幹線「八戸〜新青森間」の安全を確認するための検査車両「イースト・アイ」がテスト走行中の4月18日、新青森駅の約1`手前で突然停止した。
原因が分からないまま現場に2日間停止後、盛岡市の車両基地へ移動し原因調査した。その結果、JR東日本は「イースト・アイ」の故障原因について「車両に送電する架線の高さを計測する装置の一部“絶縁棒”のショートが原因とみられる」と発表した。今回のトラブルで12月の開業日程には影響はない、としている。