特 集

新青森駅舎完成 駅名標・大版画の壁画除幕

開業準備着々と

 東北新幹線全線開業が9ヶ月後となった。これに先立ち、石江の新青森駅では「新青森駅」の駅名標や、駅舎1階に大版画「青い森から放つ」の壁画を除幕。そして駅舎本体が2月26日完成した。
 新幹線開業へ向けた官民のイベントもここへきて一段と盛り上がってきた。JRは新しく導入する新型車両の愛称の募集を開始した。PRマスコット人形の名称決定を含めた最近のさまざまな動き、取組みを紹介する。


公開した「新青森駅」の駅名標

大版画「青い森から放つ」の壁画除幕

 青森市石江の東北新幹線新青森駅で「JR新青森駅」と書いた駅名標(駅名プレート)と、乗降客に版画の街・青森をPRする大版画壁画の除幕式が行われ、関係者に披露された。
 新駅のシンボル2つは、2月12日にお披露目された。まず、駅名標はステンレス製で縦1b55a、横7b20aの大きさ。同駅東側外壁の地上25bの高さに取り付けた。今後、西側にも設置する。
 この日午前、駅名標を覆っていたシートが外されると、工事関係者から喜びの拍手。施工者の鉄道・運輸機構の金山洋一東北新幹線建設局次長は「駅名標は家で言えば表札です」と挨拶、12月開業前の新駅シンボル完成を喜んだ。
 一方、市内の商工関係者らでつくる「東北新幹線新青森駅大版画設置委員会」により駅舎1階の正面待合スペースに設置された大版画「青い森から放つ」。板画家・棟方志功の作品をモチーフに県立青森東高校美術部の生徒たちが作った原画を市民約500人が版画に仕上げ、これを縦3.3b、横9bの壁画にした。
 タイル製の壁画「青い森から放つ」には、志功が愛したねぶたや跳人(はねと)の姿、リンゴの花などが描かれ、「版画の街・青森」をうたい版画の普及活動が続く市のシンボルともなる。除幕式に出席した鹿内博・青森市長も「シンボル完成で開業が近いことを実感する」と目を細めながら喜びを語った。
 新青森駅は2月26日に本体工事が完成。今後は駅機能関連の工事、フェンスの取り付けなどが行われ、8月にすべての工事が完了の予定。


JRが新型新幹線車両「E5系」愛称募集


長い鼻が特徴の新型車両

 JR東日本は3月2日、2011年春より東北新幹線東京〜新青森間において最高速度300q/hで運転が開始される新型高速新幹線車両(E5系)の愛称募集を始めた。募集期間は3月31日まで、JR東日本社内で選考の上、5月以降に列車愛称が発表される見込み。
 E5系は、「アローライン」を採用した先頭の形状と15mの長いノーズなど、斬新なデザインと美しいカラーリングが特徴。2011年春から新型車両(E5系)2〜3往復程度が新青森〜東京間を3時間10分程度で結び、2013年春からは宇都宮〜盛岡間で国内最速となる時速320q/hで高速運転され、東京〜新青森間が3時間5分程度で結ばれる。
 はがきの場合の応募は、愛称(漢字や英数字の場合はふりがな付き)、氏名、住所などを記載し、〒100−8691 東京都銀座支店郵便私書箱32号「新しい東北新幹線の列車愛称募集」事務局まで。パソコン・携帯電話からは、同社の専用応募サイト(www.jreast.co.jp/E5)で応募可能。


津軽・大湊・五能線に 新型リゾート列車を導入へ


新型リゾートトレイン(イメージ)

 JR東日本盛岡支社では、今年12月の東北新幹線新青森開業に併せて、津軽線・大湊線と五能線にハイブリットシステムを搭載した新型リゾートトレインを導入する。
 津軽線と大湊線に導入する新型車両は、2両・2編成で、青い森鉄道への乗り入れを計画している。五能線は既存の「リゾートしらかみ」1編成を新型車両に取り替える。新型車両はディーゼルエンジンとリチウムイオン蓄電池を併用するハイブリットシステムの搭載で低燃費、低騒音と排気中の有害物質も約60%減を実現。展望室を備え、大型窓と高床による広い眺望と全席リクライニングシート、観光案内等も見られる映像装置を装備している。
 同支社では、2月15日から3月10日まで募集した津軽線・大湊線に導入する新型リゾートトレインの愛称名を5月中旬以降に発表する予定。


新幹線開業キャンペーン大々的に

「とことん」の次は「東京ジャック」

  県では平成22年12月の東北新幹線全線開業の効果を最大限に獲得し、交流人口の拡大、特に観光客の拡大を図るため、これまで以上に本県の魅力を首都圏等に向け強く情報発信し、新たな青森ファンの獲得を目指し、開業前年度にあたる平成21年度から「大型観光キャンペーン」を実施している。
 このたび発表された県の平成22年度一般会計当初予算案では、平成22年度は開業の年に当たることから、首都圏を青森県の雰囲気で埋め尽くす「情報交流拠点・東京ジャック」の実施等を柱とするオープニングキャンペーンを実施するため、402,566千円を盛り込んだ。

「情報交流拠点・東京ジャック」の実施

 本年1月のプレキャンペーン「とことん青森2010 in 原宿表参道」に続き、開業本番を迎えるオープニングキャンペーンとして、首都圏において本県の魅力を発信する「情報交流拠点」エリアをメインとし、「四大祭りの競演」をはじめサテライトエリアと合わせて多面的に青森県の情報発信を行い、開業直前の時期にトータルで東京をジャックする。主な内容は次のとおり。
●情報交流拠点
 東京と青森をリアルタイムで結んでの物産の販売、風景や工芸品の展示ギャラリー等を実施し首都圏に対して本県の魅力を発信する「情報交流拠点」を設置する。
●四大祭りの競演
 青森を代表する祭りである「青森ねぶた」「弘前ねぷた」「八戸三社大祭」「五所川原立倭武多」を東京で競演させる。
●津軽三味線流し隊
 東京都内の飲食店等に「津軽三味線流し隊」を派遣し、飲食店をジャックする。演奏を行うとともに、開業等についてのPRを行う。
●郷土芸能ゲリラ隊の派遣
 県内各市町村の郷土芸能が、東京都内の公園・歩行者天国など至る所でゲリラ的に展開することで、新幹線開業を印象づける。
●主要駅での青森県観光情報PR
 東北新幹線の発着駅である東京駅、上野駅等にポスターを集中的に掲出することにより、青森県の観光情報をPRする。
●マスコミ広報
 首都圏のテレビ局に対し情報交流拠点、東京ジャックの取組・新幹線開業について徹底的にPRし、報道番組等における取り上げを獲得する。
●ハガキ・メール大作戦
 新幹線開業や東京ジャック等の内容を記載したハガキ・メールを県民一人ひとりが友人・知人に対して送り、PRを行う。
●開業告知
 開業告知ポスター、のぼり、フラッグ等を作成し、県内の観光施設、宿泊施設、商店街等で掲出する。


表参道を彩ったバナーフラッグ

一月、原宿表参道に出陣したねぶた

5月19日に「全国宣伝販売促進会議」

青森デスティネーションキャンペーン

 新幹線全線開業の効果を最大限に獲得し、その効果を持続させるために、「行くたび、あたらしい。青森」をキャッチフレーズに平成23年4月23日から7月22日までの3ヶ月間、JRグループ6社の協力のもと本県初の単独デスティネーションキャンペーン(DC)を実施することとしており、それを推進する事業費として161,800千円を予算案に盛り込み、宣伝広報事業や誘客対策事業を展開することとしている。
 本年5月19日には全国の旅行エージェント、JR、マスコミ関係者等や県内自治体、観光関係団体、観光事業者等約700名の参加による「全国宣伝販売促進会議」を開催し、DC本番の旅行商品造成に向けたプレゼンテーションを行うとともに、5月20日・21日には旅行エージェント等を対象に県内6コース程度を想定してエキスカーションを行う。


愛称は「いくべぇ」に決定

大型キャンペーンのマスコット

 「青森の旅は新幹線でどうぞ」と、県と県観光連盟、JR東日本が共同で来年4月から展開する大型観光キャンペーン「青森デスティネーションキャンペーン(DC)」のマスコットキャラクター・愛称は「いくべぇ」と決まった。
 12月の東北新幹線全線開業を機に青森観光を大々的にPRするDCキャンペーンは、来年4月から7月まで行われる。
 キャンペーンのキャッチコピーには既に「行くたび、あたらしい。青森」と決まっており、マスコットは、その「青森に行く」という意味と、語尾に「べぇ」と付けて親しみやすいものとした。
 マスコットは、見た目が青森の頭文字「A」をイメージしたデザインで、青色をベースにしている。県観光連盟が県内の広告会社や印刷会社などから寄せられた26点の中から選び、デザイナーらの審査を経て決定した。
 「いくべぇ」はのぼり旗やポスター、パンフレットに使い、首都圏など各地のイベントのPRに活用される。


トップへ     つぎへ