特 集

空の玄関「青森空港」整備事業の概要
新幹線「推進会議」 事業主体協議し財源確保へ

 東北新幹線新青森駅開業対策アクションプランがまとまった。2010年の新幹線開業に向けて4部会より出された意見を踏まえ整理した「取り組むべき課題」の中から先導的に取り組む30事業をアクションプラン(リーディングプロジェクト)として抽出した。9月30日に開かれた「新幹線新青森駅開業対策推進会議」(会長・蝦名文昭副会頭)は同プランを基本に青森地域の受入れ態勢を進めていくことを確認した。
 今後は、取り上げた事業を着実に促進させるため、年度内をめどにプロジェクトごとの事業主体を明確化し、各事業主体が財源の確保にとりかかることになります。以下、アクションプランの概要をお知らせします。

プランの策定にあたって

 1.プラン策定の趣旨

 青森市、青森商工会議所および(社)青森観光コンベンション協会では、新青森駅開業に向けて新幹線開業効果 の活用方策を推進し、観光をはじめとする産業の振興を図るため、共同で平成16年3月に「新幹線新青森駅開業対策推進会議」を設置し、「おもてなし」、「交通 アクセス」、「食文化」、「まちづくり」の4つの部会で課題の検討を行ってきた。
 新幹線新青森駅開業があと5年後に迫り、新幹線効果を最大限に享受できるまちづくりと観光客受入対策の充実が急務となっている。
 このため、推進会議では、観光を柱に新幹線青森駅開業に向けたソフトを中心とした検討課題の整理を行い、関係機関・団体、事業者が一体となった新幹線開業対策を推進することを目的にアクションプランを策定する。

 2.プランの位置づけ

 観光産業を地域経済活性化のための基幹産業と位置づけ、今後観光を核とする産業振興に取り組むうえでの指針および事業モデルとして、必要不可欠な基本的な枠組みを呈示するものである。

 3.アクションプランの緊急性

 《方針決定と商品化までの期限はあと一年》
 2010年の開業に向けて、2007年の「北東北大型観光キャンペーン(DC)」の展開を契機として、団塊の世代の中高年層をターゲットとした、誘客キャンペーンの継続的な展開と受入態勢整備が急務となっている。

プランの基本方向

 1.観光を取り巻く社会環境の変化

◆健康志向、本物志向に向かう観光ニーズの多様化  
◆2007年から一斉退職が始まる「団塊の世代」の観光需要の増大ともたらされる変化
◆情報化の進展による観光情報の高度化と多様化

 2.観光客の志向性と旅行形態の変化を踏まえる

(1) 最近の観光客に見られる5つの志向性

 @自然志向、A健康志向、B本物志向、C体験志向、D交流志向

(2) 旅行形態の変化

 ・団体旅行 → 個人・グループ旅行へ
 ・観る旅行 → 体験・交流 … 滞在へ

 3.アクションプランの基本方向

(1) 地域特性を明確化させる「観光資源」の6本の柱

 @「ねぶた祭」、A「りんご」、B「市民市場」、C「八甲田山」、D「温泉」、E「青森の食」

(2) 観光客の需要を受け止める「受入態勢」の整備

 ・客の都合を100%優先させる「ホスピタリティ」の実現
 ・目的別に対応した「二次交通手段の確保」

(3) 新青森駅を広域観光拠点とした「連携」

 ・津軽・下北・県南地域および函館・道南地域との「連携」

(4) 戦略的な情報発信

 ・ターゲット:首都圏をはじめとした大都市圏のシニア層
 ・官民一体となったキャンペーンの展開による「地域イメージの確立」
 ・最新情報をリアルタイムで発信する「情報提供の仕組み」づくり

観光を核にリーディング(先導的)30事業を打ち出す

 観光資源の整備充実 

(1) まちなか観光資源の整備充実

 @:市民と訪問客の交流空間ゾーン「(仮称)ふるさとミュージアム」の中心となる文化観光交流施設の機能充実
 A:「古川市場」の機能充実
 B:「まちなか散策コース」の整備
 C:「まちなか新鮮朝市」の開催

(2) 観光ブランド商品の確立

 D:「八甲田山岳体験ツアー」ブランドの確立 
 E:「ねぶた祭」関連旅行商品・サービスの充実
 F:浅虫温泉における「滞在させる“魅力”」の創造および「退屈させない“メニュー”」の充実
 G:浪岡地区における「りんごを核とする観光商品」の開発・展開

(3) “食”の戦略化

 H:青森市産りんごのブランド確立と商品展開
 I:三方を海(むつ湾・津軽海峡・日本海・太平洋)に囲まれた豊かな「青森近海鮮魚」のブランド育成・PR
 J:「青森生姜味噌おでん」のブランド確立と商品展開
 K:「青森ラーメン」の開発およびブランド確立と商品展開
 L:「駅弁」の開発およびブランド確立と商品展開
 M:「地酒」のブランド確立と有効活用

 受け入れ態勢の整備 

(1) ホスピタリティの醸成

 N:観光・交通事業者に対するホスピタリティ醸成の働きかけ
 O:観光ガイドの充実

(2) 二次交通アクセス整備

 P:新青森駅と青森駅間の交通利便性向上
 Q:地域内観光拠点および交通拠点間の二次交通の整備

(3) 新青森駅および周辺における観光案内機能、商業・サービス機能の整備・充実

 R:新青森駅に設置が予定されている「観光情報センター」の機能充実
 S:新青森駅および周辺における観光案内機能、商業・サービス機能の整備

 広域観光拠点としての機能強化 

(1) 津軽・県南・下北地域との広域連携事業の実施

 21:津軽地域との広域連携事業の実施
 22:下北地域との広域連携事業の実施
 23:県南地域との広域連携事業の実施
 24:広域観光拠点間の二次交通の整備

(2) 青函圏連携事業の実施

 25:函館・道南地区との広域連携事業の実施
 26:函館・道南地区との合同PR・キャンペーン事業の実施

 戦略的な情報発信 

 27:官民一体となった大規模なキャンペーンの展開
 28:全国宣伝販売促進会議でのプレゼンテーション
 29:ITの活用による最新情報を受発信するしくみづくり
 30:新青森開業記念イベントおよびコンベンションの開催・誘致


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